大河ドラマ「どうする家康」の舞台となった伏見城や明治天皇陵など伏見の名所を巡るウオーキングイベント「朝ガツウオーキング伏見紅葉編」が12月9日、丹波橋を起点に行われた。
同イベントは、ウェブマーケティング会社「イーナチュラル」(東京都中央区)社長でトレイルランナーの齋藤伸也さんが、「経営者やビジネスパーソンの運動習慣化のきっかけにしてほしい」と始めた朝活トレーニング「朝からガッツリトレーニング(以下、朝ガツ)」のスピンアウト企画。東京では毎月、「墨田区スカイツリー編」「港区東京タワー編」など都内各所を巡るイベントを行っている。
今回は東京のイベントに参加した関西在住参加者からのリクエストに応える形で企画。歴史遺産や酒蔵などコンテンツが豊富な伏見で行った。齋藤さんは「東京から飛び出し、初めての関西開催は歴史のある街、伏見でと思っていた。自分は東京在住だが、参加者に伏見の魅力を伝えられるよう、事前に勉強し、実際にコースを回って臨んだ。楽しく歩いてカロリー消費するなど、健康的なメリットを感じてほしいのはもちろん、朝の早い時間から活動し、人があまりいない時間帯の観光地を巡ることで、京都のオーバーツーリズム問題を気にせず快適に過ごせることも提案したい」と話す。
当日は大阪府や兵庫県などから集まった6人が参加。7時15分に近鉄丹波橋駅を出発。伏見桃山城や明治天皇陵(伏見桃山陵)周辺から十石船や酒蔵、商店街など、伏見の魅力と歴史を感じられる約10キロのコースを3時間かけて歩いた。明治天皇陵では230段の大階段に参加者が挑戦するなど、起伏に富んだ伏見の地形を楽しんだ。
大阪府寝屋川市から参加した横山裕子さんは「寝屋川の自宅からはそこまで遠くはないが、ゆっくりと伏見区を歩いたことがなかった。運動不足解消、ストレス解消にもなったし、史跡を回ることで歴史が好きな息子との共通の話題もできてうれしい」と振り返る。
齋藤さんは「参加者からは『普段は運動してないけど、運動が楽しいと初めて思った』『納屋町商店街のササキパンのメロンパンがおいしい。また来たい』という声が寄せられた。楽しんでいただけたのでうれしい。不定期だが今後も関西で開催するので、ぜひ参加いただけたら」と呼びかける。