地域の団体や大学等との連携による「伏見連続講座-ふれて、しって、みて伏見-」の一環で10月2日、伏見区産の旬の花を使った「親子で楽しめるフラワーアレンジメント教室」が開催された。当日は、抽選で選ばれた伏見区在住小学生の親子14組28人が参加した。
伏見の農家で育てられたケイトウ、京都産のバラとトウガラシ、リンドウ(岩手産)、スプレーマム(愛知産)、キイチゴ(北海道産)が、共催の京都生花(京都市伏見区深草中川原町)により準備され、参加者は色とりどりの鮮やかな生花に触れながら地域の花の魅力を知り創作を楽しんだ。
フラワーアレンジメントを教える公益財団法人「日本フラワーデザイナー協会」の飯田広子さんは「今年で3回目だが、小学生の皆さんは初めての体験の方が多く、生ける花の長さや位置を言葉だけでなく自分の手や指の長さを実際に使いわかりやすく伝え、みんなが美しく仕上がるように工夫している。花材はなるべく京都の花を選び、伏見でも花の栽培がされていることを知っていただくきっかけとなれば」と話す。
作品を母親と仲良く笑顔で仕上げていた京都聖母小学校5年生の武智雪樹(ゆづき)さんは「初めての体験だったが、とても楽しかった。花の高さを調節し色をまとめたりして全体がきれいに見えるように工夫した。完成した時は『やった。できた』と、うれしかった。持って帰る作品は玄関に飾りたい」と話していた。
今年は個々の作品とは別に、伏見区誕生90周年を記念するひな壇作品も参加者全員で共同制作した。作品は伏見区役所1階ロビーに展示する。