「勝竜寺城 築城450年祭」の企画展が3月20日、勝竜寺城公園(長岡京市勝竜寺)で始まる。
勝竜寺城は戦国時代の1571(元亀2)年、織田信長の命で乙訓(おとくに)地域を支配していた細川藤孝が改修した城。1578(天正6)年には、信長の意向で藤孝の息子・忠興と明智光秀の娘・玉(後のガラシャ)が結婚。同城で幸せな新婚時代を過ごした。
一方でその4年後の1582年には、本能寺の変で信長を討った光秀が、山崎の合戦で羽柴秀吉に敗れ、一時、勝竜寺城に避難。城から逃げ落ちた光秀は、京都市伏見区の小栗栖(おぐるす)で落命したことから、「光秀が最期の夜を過ごした城」としても知られる。
「瓦ぶき」「石垣」「天守」を備えた「近世城郭の原点」ともいえる先進的な城造りが、近年の研究によって明らかになり、NHK大河ドラマ「麒麟が(きりん)くる」では最終回に紹介されるなど注目度を集めた。
企画展では、国際日本文化研究センターが制作した光秀・ガラシャモバイルミュージアムや2月に長岡京市指定文化財指定を行った土塁・空堀跡(からぼり)のパネルのほか、細川忠興書状、細川忠興所用の「黒糸威二枚胴具足(模型)」展示も行う。
昨年販売して人気を集めた御城印は、築城450年限定版として「細川藤孝バージョン」を用意。
開園時間は9時~17時(4月~10月は18時まで)。企画展は8月31日まで。問い合わせは長岡京市商工観光課(TEL075-955-9515)まで。
御城印は、長岡京観光情報センター(JR長岡京駅西口バンビオ2F内長岡京観光案内所(阪急長岡天神駅西口)、長岡京@navi.(阪急西山天王山駅東口)、神足ふれあい町家で販売する。