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長岡京で高校生と竹垣職人がコラボ 「なかの邸」壁面を新デザインの竹垣で装飾

地域のつながりから立命館高校と長岡銘竹が協業、竹のまち長岡京市のランドマークを設置

地域のつながりから立命館高校と長岡銘竹が協業、竹のまち長岡京市のランドマークを設置

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 一般社団法人「暮らしランプ」(京都府向日市)は11月3日、立命館高校、長岡銘竹と協力し、自社運営する長岡京市の旧家・中野家住宅(長岡京市調子)を活用した飲食店「なかの邸」に設置した新デザインの「勝龍寺垣」を公開した。

 公開イベントには、制作に関わった立命館高校の生徒をはじめ、京都府・長岡京市関係者を中心に25人が出席。当日は和ろうそくで照明演出した竹垣の見学説明会を開いた。

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 暮らしランプのマネジャー、小林明弘さんは「新型コロナウイルスの影響で『なかの邸』の飲食事業に大きな影響が出ている中、事態収束への願いと中野家住宅のさらなる景観保持をしようと、京都府『京もの指定工芸品購入支援事業費補助金』制度を活用し、地元長岡京市の京都産真竹を使った「建仁寺垣」の制作を地元の長岡銘竹(乙訓郡大山崎町)へ依頼した。約30メートルの創作竹垣制作に当たり、地域の学生にも関わってほしいと、もともとつながりのあった近隣の立命館高校長岡キャンパスに協力を呼び掛け、共同製作を行った」と話す。

 立命館高校情報科の清田祥一郎教諭の下、プロダクトデザイン講座を受講している高校生10人がデザインを担当。デザインコンセプトは、さまざまな壁や障壁を乗り越えていくという「Beyond borders」と日本古来の美の象徴である「花鳥風月」をテーマにした最終デザインを選定。暮らしランプのデザイン担当の石上諒一さんが設計し、10月中旬に施工を始め、約1カ月という短期で製作を完了したという。

 製作を担当した長岡銘竹の竹垣職人、真下彰宏さんは「地元の長岡京で地域の人たちの思いを形にするプロジェクトを実現できた。とりわけ今回は、伝統的な建仁寺垣をベースにしながら、自らやってみたかった全く新しいデザインのオリジナル竹垣を高校生の皆さん、デザイナーの協力の下で具現化できたのは万感の思い。長岡京から生まれた新しいデザインの竹垣を、地元を象徴する『勝龍寺垣』という名前で、これから広げていければ」と話す。

 当日、兵庫県から見学に訪れた小原佳菜子さんは「伝統的な竹垣製作に、こんなにも多くの方が参加していることを初めて知った。デザインについて、学生や地域と協力して製作したことを知った上で見学できて、うれしかった」と振り返る。

 今回製作した竹垣は、暮らしランプが管理を行い、地域の協力も得ながらの持続的な活用を行っていくという。