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伏見・向島秀蓮小中学校で「交通安全出前授業」 大型トラックで死角体験も

実際に大型トラックに座って「死角」を体感する子どもたち

実際に大型トラックに座って「死角」を体感する子どもたち

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 京都市立向島秀蓮小中学校(京都市伏見区向島二ノ丸町)で4月20日、2年生3クラス83人の児童を対象に「交通安全出前授業」が行われた。主催は一般社団法人「京都府トラック協会」青年部会と女性部会合。

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 今年で2年連続となる同授業。昨年の経験を踏まえ、「いかに子どもたちに興味を持ってもらうか」に焦点を当て、何度も関係者で話し合って当日を迎えた。

 大型25トントラックを校内に準備し、「車に近づくこと自体が危ない」というコンセプトの下、前回を踏襲して3つのコースを用意。

 Aコースではドライバー視点の「死角」を感じてもらうため、実際に子どもたちが運転席に座って死角を体験。Bコースでは、タイヤの中心から前後に張り出た部分が、右左折する際に反対車線に飛び出る「オーバーハング」という現象を理解してもらうため、横断歩道に立てた人形をトラックで接触させて、その怖さを体感。Cコースではトラックに触る・冷蔵庫の荷台に入るなど、トラックとの触れ合い体験を用意した。

 授業を受けた児童・生徒らは「大きいトラックが来てびっくりしたけど楽しかった。横断歩道では一歩下がって待つようにする。また交通安全の授業でトラックに来てほしい」と笑顔で授業を振り返った。

 同校の野崎敦教頭は「昨年に引き続き、本校で『交通安全出前授業』が行われたことに学校としても感謝している。実際にこんな大きいトラックを用いての交通安全授業はなかなかできない体験なので、子どもたちの記憶にもしっかり残ると思う。この体験を通じて交通安全の意識を高めてほしい」期待を寄せる。

 青年部会長の柏秀明さんは「ドライバーが交通ルールを守り、安全運転をするのは当然だが、それだけでは事故が減るとは思わない。歩行者や自転車に乗る人も自分自身を守る「自己防衛」が大切だと感じる。今回の授業を通じ、子どもたちに少しでもその思いが伝われば。これからも交通安全出前授業を継続していきたい」と話す。

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