和ろうそく店「中村ローソク」(京都市伏見区竹田三ツ杭町)の店頭で、ウクライナの国旗をかたどったカップ型ろうそくを毎夜点灯している。
中村ローソクは、全国に10店ほどしかないという和ろうそく製造販売店の一つ。1887(明治20)年創業の同店は今年で135年目を迎える。ハゼろうを原料とする伝統技法で和ろうそくを製造している。これまで「阪神淡路大震災1.17のつどい」「福島県での東日本大震災追悼式」に竹灯籠やろうそくを提供するなど、平和を願い世界に明かりをともす活動に取り組んできた。
今回の店頭でのろうそく点灯について、田川広一社長は「日々ニュースを見てウクライナの惨状に心を痛めている。我々は、ただただ平和を願うことしかできないので、ろうそくをともして毎夜祈っている」と話す。
京都市はウクライナの首都キーウ市と姉妹都市の関係にあり、市役所や区役所、地下鉄各駅などに募金箱を設置するほか、専用口座も設けて寄付を受け付けている。伏見区内では区役所、伏見中央図書館、醍醐中央図書館、向島図書館、醍醐図書館、コミュニティプラザ深草図書館に募金箱を設置している。寄付金については5月以降、キーウに直接送る予定。