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オール伏見の日本酒「真向(MACCO)」完成 CF支援募集も

「真向(MACCO)」を持つプロジェクトメンバー(左から宮本さん、高矢さん、田中さん、横山さん、)

「真向(MACCO)」を持つプロジェクトメンバー(左から宮本さん、高矢さん、田中さん、横山さん、)

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 伏見の農家と酒蔵、老舗酒屋が取り組むオール伏見の日本酒「真向(MACCO)」が4月10日、完成する。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で5月10日まで先行販売する。

真向と伊藤南山さんのお猪口セット

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 有機無農薬の酒米づくりを担当する高宮農園(伏見区向島二の丸町)は、宮本ファームとファームTAKAのコラボ農園。同園では2020年から、京都の酒造好適米「祝(いわい)」を栽培している。

 宮本さんは「祝は背丈が高く倒れやすいうえに、イネが枝分かれする『分けつ』が通常のうるち米に比べて6割程度と少なく、収穫時に米が自然に落下する『脱粒』も多いなど、生産するには苦労が絶えない米。2020年の生産時に得た知識を2021年に生かすことで、良い品質の米を作ることができた」と振り返る。

 販売を担当する津乃嘉商店(伏見区深草直違橋南)店長の横山裕也さんは「当店ではこれまでも、伏見産の酒米を使った日本酒造りを酒蔵と取り組んできた。店主の井上がSNSで高宮農園さんの取り組みに共感して、齊藤酒造に話を持ち掛けてプロジェクトが実現した」と背景について話す。齊藤酒造は酒-1グランプリ優勝の『英勲』を生産するなど、伏見でも、その酒造りには定評がある。

 横山さんは「担当した杜氏からは『伏見産の酒米を使った酒造りは初めてだが、オール伏見というストーリー性に加え、関わる人たちの熱量が後押ししてくれる。自分自身も完成するお酒が今から待ち遠しい』と聞いている。味わいはキレとうまみのバランスが良い酒になるようだ」と話す。

クラウドファンディングではリターンとして、京都出身の陶芸家で日本酒愛好家で知られる伊藤南山さんが、向島の土を使って焼き上げる「向島お猪口(ちょこ)」付きの限定セット(2万円)などを用意する。

5月下旬からは、京都市内の酒販店、津乃嘉商店と同店オンラインショップで販売する。

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