京都信用金庫は、コワーキングスペース「QUESTION(クエスチョン)」館内のシェアキッチン「DAIDOKORO」やイベントホール「コミュニティステップ」で10月9日、「伏見の清酒 蔵元流・日本酒教室」が開催された。連続企画で、10月2日・9日・23日、11月6日の計4回開く。
同信金伏見支店(京都市伏見区西大手町)は、2022年2月を予定している新支店竣工に伴い、隣接する伏見酒造組合と、それぞれの所有物件の等価交換による建て替えを計画。地域の魅力を発信する取り組みとして、新支店2階に利き酒会なども開けるスペースを新設するなど日本酒の魅力発信を通じたまちづくりを検討しているという。
今回のイベント企画は、その取り組みの第1弾として、同信金が運営するクエスチョンを活用し、伏見の酒蔵事業者が造り手としての思いやストーリーを伝える機会として企画。伏見酒造組合の7つの酒造事業者(10月2日=豊澤本店・キンシ正宗、9日=斉藤酒造・月桂冠・増田徳兵衛商店、23日=北川本家、11月6日=招徳酒造)の協力で実現した。
9日は、料理研究家・杉本節子さんが斎藤酒造の「料理梅酒」を使った調理を実演する教室で始まり、「月桂冠の研究員がイチオシ!最先端の日本酒の意外な楽しみ方」「月の桂 アイデア料理を日本酒カクテルで楽しむ」など工夫を凝らした日本酒教室を開講。当日は79人が参加した。
イベントを企画した高岸達哉支店長は「伏見酒造組合との協業第1弾として、酒を通したまちづくりを目指す意図でコロナウイルス感染拡大対策も施したうえで実施したが、参加者に喜んでいただけたようでうれしい」と話す。
当日参加した40代夫婦は「一度にたくさんの日本酒を味わう機会はないので貴重なイベント。22種類の料理と蔵元社長の解説付きで特別な経験ができた」と笑顔で話していた。