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伏見・齊藤酒造が大阪の教育機関とコラボ 日本酒文化伝達や料理開発の監修も

齊藤酒造に見学に訪れたUMEDAIの学生

齊藤酒造に見学に訪れたUMEDAIの学生

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 伏見の酒蔵・齊藤酒造(京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町)と「UMEDAIガーデンインターンシップ」の連携プロジェクトがスタートし、5月11日、UMEDAIに所属する学生が酒蔵見学に訪れた。

「UMEDAIガーデンインターンシップ」は今年4月に生まれた「UMEDAIガーデン」の運営を中心に、18歳から28歳までの大学生が働きながら学ぶプログラム。現在60人が登録し、関西圏の複数大学からエントリーしている。

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 学生はさまざまなプロジェクトに参加しており、今回の「日本酒の飲酒文化を伝えるプロジェクト」もその一つ。日本酒のいろはを学びながら、ガーデンの調理部門と連携して、齊藤酒造の日本酒に合うオリジナルメニューを開発・提供する予定。

 今回のコラボは事務局の川上雄一郎さんが以前、同志社大学のプロジェクト科目で齊藤酒造の協力でかす汁を作った縁から、今回の企画を提案して実現した。

 この日の酒蔵見学は、同志社大学の高橋一樹さん、信原勇太、大阪教育大学の重乃遼子さん、摂南大学の中江香菜さん、四天王寺大学の坂上詩織さんが参加。齋藤酒造取締役の齊藤洸(ひろし)さんが、まず齊藤酒造の歴史や酒造りの基本情報をレクチャー。

 その中で齊藤さんは「齊藤酒造は明治以前、呉服商だった。当時あった巨椋池の表玄関がこの近辺で、今でいう京都駅前にアパレル店があったような感覚だった。明治期になり鉄道の開通などで世の中の仕組みが大きく変わり、9代目の齊藤宗太郎が17歳で酒造業への転業を決意した」と酒造業への転業の背景を説明。

 その後、酒蔵内の見学を行った一行に対して齊藤さんは「酒造業で最も大切なのは麹(こうじ)と水。麹を作る作業は人一倍神経を使っており、シーズン中は見学をお断りしている。お酒のアルコール以外は水という点からも、水の影響は大きい。伏見の水源は繊細で、高瀬川を挟んだ向かい側にある松本酒造の水も、味が異なる」と話す。

 最後の質疑応答の時間で出た「松尾大社の酒-1グランプリの優勝についてどう思うか?」という質問に対して、齊藤さんは「各種コンテストと、ファン投票による『酒-1グランプリ』は全く評価基準が異なる。今年度になって受賞した『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018』と同時期に酒-1グランプリで優勝できたことは、プロ、ファン両方の目線で評価いただいた訳で、最も価値のあることでうれしく思う」と笑顔で振り返る。