京都市伏見区の長尾天満宮(京都市伏見区醍醐伽藍町)で7月7日、「長尾天満宮七夕まつり」が行われる。
長岡天満宮は903(延喜3)年に菅原道真の墓(菅公衣裳塚)をこの地に築いたのが始まりで、その後949(天暦3)年、第60代・醍醐天皇の御願により、菅原道真を祀ったという歴史を持つ。応仁の乱によって荒廃したが、本殿は1821(文政4)年に再建され現在に至っている。境内は醍醐寺に隣接しており、源頼政が平氏追討の挙兵をした際に敗走した山道が「頼政道跡」として残っている。醍醐の氏神としても親しまれている。
同天満宮の大塚俊若宮司は「七夕まつりは、地域住民の方の交流の場として行なっており、今年で4回目。今年は『紙コップ灯ろうキャンドル』や、『朗読と音楽の調べ*七條のコンサート』など、皆さんに楽しんでいただけるイベントも取り入れた。多くの方に足を運んでいただけたらうれしい」と期待を寄せる。
紙コップ灯篭は醍醐地域で紙コップキャンドルイベントを開催している「だいごキャンドルプロジェクト」とのコラボイベント。「だいご保育園」「端山の丘こども園」「醍醐児童館」の児童が作った紙コップ灯ろうを境内に飾る。
コンサートを行う「朗読と音楽の調べ*七條」は、朗読と音楽の比重が同じくらいのオリジナル演目を披露するグループ。リーダーで構成・演出・唄を担当する平田望さん、箏(こと)奏者の清水文さん、三味線の三宅良さん、篠笛の奈津子さん、ギターの吉川学さん、読み手の辻曙美さん、藤武肇さんの7人がメンバー。当日は、「たなばた物語」と宮沢賢治の「双子の星」を披露する。
平田さんは「七夕の夜を、長尾天満宮という素敵な舞台でお披露目できるのは大変光栄。『たなばた物語』も『双子の星』も子どもも楽しめる楽しい演目なので、ぜひ足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
開催時間は18時30分~20時30分。コンサートは19時から約1時間。