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伏見・醍醐で「まち歩きツアー」 京都市内13の市民活動センターが連携

醍醐寺を訪れた「まち歩きツアー」の参加者たち

醍醐寺を訪れた「まち歩きツアー」の参加者たち

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 京都市内各地をまち歩きするツアー「京都いきセン おさんぽ コレクション」全6コースの最初のツアー、「思い出のまちめぐり 錦林・醍醐」が10月15日、左京区や伏見区で開催された。主催は「左京東部いきいき市民活動センター」。共催が「醍醐いきいき市民活動センター」。

 京都市内には13カ所の「いきいき市民活動センター(通称:いきセン)」があり、地域の市民活動や生活をサポートしている。各センターは京都市から委託を受け、NPO団体や企業が運営している。昨年からセンター間の連携を目的とした「まち歩きツアー」が企画・開催され、今回で2回目。

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 まち歩きツアーは、「思い出のまちめぐり 錦林―醍醐(左京東部・醍醐)」を皮切りに「見る 学ぶ 食べるぶらりまちあるき(久世・伏見)」「歴史街道まちあるき(吉祥院・上鳥羽北部・上鳥羽南部)」「高瀬川に沿って、幕末・戦国と京のかくれた歴史を新探検(岡崎・下京)」「GO!GO!三条通(中京・東山)」「耳をすまして京さんぽ~歩いて感じる音環境~(北・左京西部)」。

 この日のツアーには11人が参加した。ツアーガイド役は左京東部いきセンのセンター長の杉山準さんのほか、池田忠紀さん、竹村壽美子(すみこ)さん、辻悦子さんがそれぞれの町にまつわる記憶やエピソードを話した。

 左京東部いきセンをスタートして「白川」「大豊神社」「哲学の道」「南禅寺」「インクライン」を午前中に散策。白川では杉田さんが「白川の名前の由来は川底の砂が白いから。源流は比叡山で流域がかこう岩(石英)地質のため砂が白い」と説明。続いて池田さんが「私がこの辺りに山科から移ってきた1950年代から60年ごろは、白川通りに京都市電が走っていた」と写真を交えながら説明。南禅寺では「子どものころの遊び場は南禅寺だった。今ではウオーキングという言葉があるが、無かった時代からこの辺が私のウオーキングコースだった」と話す。

 竹村さんがインクラインについて話をした後、昼食を挟んで京都市営地下鉄東西線で醍醐に移動。醍醐小学校と醍醐寺では辻さんが「醍醐小学校は旧宇治郡醍醐で一番最初にできた小学校で『宇治郡第一小学校』と呼ばれていた。1934(昭和9)年の京都市編入後に、京都市立醍醐小学校となった」と解説。「同年に上陸した室戸台風は、醍醐にも甚大な被害を及ぼした。当時私は小学校入学前だったが、その恐怖は今でも覚えている。屋根瓦が木の葉のように舞うほどの暴風雨は、後にも先にも経験がない。同校の児童たちは、暴風雨で大変危険な状態になったが、小学校の先生と醍醐寺の的確な判断により霊宝館に避難して全員無事だった」と昔の醍醐にまつわる話を披露した。

 その後、ツアーは一言寺を経由して醍醐いきセンに到着して解散した。

 杉山さんは「それぞれの町に伝わる記憶や思い出を、実際に散歩しながら目で見て耳で聞く、貴重な機会になった。自分自身も知らないことが多かったし、勉強になった。こういう話こそ次の世代に語り継いでいきたい。次回のツアーには若い人にもどんどん参加してもらいたい」と話す。

 各ツアーの参加は無料。日程やコースなどの問い合わせは京都市文化市民局地域自治推進室(TEL 075-222-4072)まで。

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