京都市伏見区役所で3月10日、地元市民活動イベント「伏見をさかなにざっくばらん(ふしざく)」の1年間の取り組みを発表する「ふしざく祭」が行われた。
「ふしざく」は、伏見の町を元気にすることを目標に、「自分が関心のあること」「自分がやりたいこと」を発表、それを周囲の人が他人事ではなく「じぶんごと」として、一緒に実現する市民活動イベント。
同イベントは、伏見区役所地域推進室、京都市まちづくりアドバイザー、NPO「場とつながりラボ home's vi」がサポートする、伏見区オリジナルの「伴走型市民活動スタイル」として、全国の自治体の注目を集めている。
本年度は、「伏見の環境を守る会」「伏見歴史Do!」「チームお城マップ」「伏見チンチン電車の会」「伏見寒天プロジェクト&ゆるキャラユナイテッド」「伏見1000人de気功」「蔵ジャズフェスティバルwith日本酒をさかなにざっくばらん」「チーム街コミ」「伏見の昔話を掘りおこす会」「伏見子ども歌舞伎実行委員会」「和みの空間」「すばる高校生とつくるまち歩きマップ」「歩いて探そう伏見かい」「幻の巨大池・京都伏見巨椋池再発見」「伏見発の会」「鳥羽伏見の戦い150年プロジェクト」「伏見京街道ツーリングマップ」の、17チームが活動を行ってきた。
この日は、京都市まちづくりアドバイザーの亀村佳都(かず)さん、谷亮治さんが司会進行役を務め、各チームの代表が3~4チームごとにステージに登壇、トークショー形式でチームの活動内容、ふしざくの良さや特徴を紹介した。
12月と1月にふしざく参加者に対して行ったアンケートの結果発表会では、「年齢層」「性別」「住まい」「移動手段」「移動時間」「いつから参加した」「参加頻度」「満足度」「参加したきっかけ」「実現度」などの属性を発表した。
そのほか、「自由な気風の場」「情報を得られる場」「新しい出会い、交流が得られる場」「自分のやりたいことを実現・拡大できる場」「熱い仲間がいる場」「参加者が偏っている場」「他のチームやメンバーを知る機会が少ない場」など、参加者の声も紹介した。
会場では、各チームのブースを、ほかのチームのメンバーが訪問してお互いに情報交換を行う時間を設けるなどの新たな取り組みも行われた。
亀村さんは「人が温かくてまちが面白い、伏見愛が増す1日になったと思う。関わる全ての方『じぶんごと』として主体的に活動するのが、伏見ならではの良さ。来年度もこの輪を広げていきたい。4月から原則毎月最終土曜に伏見区役所で開催していく予定なので、興味のある方はどんどん足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。