伏見経済新聞の2017年の年間PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、月桂冠が発表した「キリシタン大名・高山右近の伏見屋敷は教会のカムフラージュ」を伝えた記事だった。高山右近は2月7日、バチカンからカトリックの崇敬対象の『福者(ふくしゃ)』に認定されるタイミングでの記事だったことが、多くの注目を集めた。
ランキングは今年1月1日から12月13日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 月桂冠が発表 キリシタン大名・高山右近の伏見屋敷は教会のカムフラージュ(2/16)
2. 京都・伏見で幻の鉄道計画「新京阪山科線」たどるまち歩き(4/25)
3. 京都・醍醐寺で「五大力さん」 餅上げで新記録、向日市の女性が達成(2/13)
4. 長岡京の紅葉が見ごろ レストランバスにお寺の体験イベントや御朱印ライブも(11/25)
5. 京阪電車がダイヤ変更 快速特急「洛楽」が平日運行(2/22)
6. 伏見で戦前の鉄道史セミナー 「名神高速は旧東海道本線の廃線跡活用」など歴史語る(1/16)
7. 京阪特急の特別車両「プレミアムカー」 伏見の中書島・丹波橋に停車(8/20)
8. 京都・伏見に大雪 京都競馬中止など各地で混乱 積雪での開催中止は2008年以来(1/15)
9. 京都・八幡に「さくらであい館」がオープン 伏見と八幡を結ぶ舟運ツアーも(3/26)
10. 伏見の老舗昆布店が中書島に移転 「おこぶ・おだし・おばんざいの店」併設オープン(3/3)
2位は、伏見経済新聞が歴史研究団体「伏見城研究会」と共催した「幻の鉄道計画『新京阪山科線』たどるまち歩き」の記事。この鉄道路線は、現在の阪急京都線西向日駅から分岐して伏見区内を通り、山科、滋賀県大津市を経由して、名古屋まで至る戦前の壮大な計画だった。この日は西向日駅から出発、同区内の羽束師(はずかし)、竹田を経由して京阪藤森駅付近まで歩いた。この記事を含めトップ10内に鉄道関連記事が4本入るなど、鉄道ニュースが注目を集めた。
3位は、醍醐寺で行われた「五大力さん」の餅上げで新記録が誕生した記事だった。その他、長岡京市に11月に行われたお寺イベントやレストランバスの運行などの取り組みも注目を集めた。
来年は「鳥羽伏見の戦い」から150年を迎えるなど、伏見を舞台にターニングポイントになった歴史も注目を集めそうだ。