全国でも有数の日本酒の生産地、伏見で3月2日、地元の日本酒を楽しむイベントが一斉に行われた。
毎年3月に行われていた「伏見の清酒 蔵出し 日本酒まつり」が、「伏見 酒フェス」と名称変更し、伏見港公園(伏見区葭島金井戸町)で開催されたほか、伏見エリアの11の酒蔵で同時に蔵開きイベントが行われた。
「伏見酒フェス」会場では、伏見エリアの酒蔵の日本酒18種類のうち3種類が試飲できたほか、フードブースも多数、ジャズの演奏やダンスなどのステージイベントも実施された。松井孝治京都市長の「酒を通して伏見の魅力を知ってほしい」との乾杯あいさつの後、事前にチケットを購入した約5000人の参加者が楽しんだ。
伏見エリアの11の酒蔵(黄桜、北川本家、キンシ正宗、月桂冠、齊藤酒造、招徳酒造、宝酒造、増田徳兵衛商店、玉乃光酒造、松山酒造、山本本家)が同時に行った蔵開きには地元住民のみならず遠方からも多くの日本酒ファンが訪れ、それぞれ好みの酒を探すなど、きき酒を楽しんだ。「北川本家」での蔵開きに参加していた城陽市の磯田知久さんは「造り手の顔が見え、蔵の雰囲気も感じられるので、酒蔵で飲むのは格別。今回は6蔵巡った。全制覇を目指したい」と話した。
「伏見酒フェス」を企画した伏見酒造組合スタッフは「伏見を活気づけるイベントとして今後も継続してよりブラッシュアップしていきたい」と意気込む。