伏見の角打ち「つのか酒坊」（伏見区深草直違橋南）が初めての新年を迎え、2月4日の「立春」には、毎年恒例の「立春朝搾り」6種類が登場する。

つのか酒坊のおでん

　京都を中心に全国各地の酒蔵から仕入れた絞りたての新酒をラインアップする同店。深草の酒販店「津乃嘉商店」が昨年5月、「酒を通して人の縁をつなぐ街の集会所」をコンセプトにオープンした。

　店主の井上雅晶さんは「1人・2人での利用も多く、お客さまとの対話も楽しい。伏見稲荷大社も近いので、フラッと店内に入ってくる人もいて、常連と新規のお客さまが交流することもある。街のコミュニティーとして機能していければ。常連客から開店時刻を早めてほしいとの要望も多く、今後検討していきたい」と話す。

　店内には井上さん自ら蔵を訪問、試飲し、納得した酒をそろえており、気に入ったものがあれば店内で購入もできる。料理はだしにこだわり、2カ月ほど試行錯誤したというおでんやカキフライなどを100円～390円で提供している。

　立春朝搾りについて、井上さんは「立春の早朝に搾り上がった酒を、私がすぐさま取りに行き提供する。春の始まりにふさわしいフレッシュな酒を楽しんでほしい」と話す。

　営業時間は16時～20時30分。日曜定休。