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伏見の桜が見頃 春の風物詩「十石舟」も運行

満開の桜の下を進む十石舟

満開の桜の下を進む十石舟

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 京都・伏見の桜が見頃を迎え、宇治川派流周辺では桜見物に訪れた観光客で賑わっている。

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 宇治川流派は、豊臣秀吉が巨椋池(おぐらいけ)に流れ込んでいた宇治川に堤を築いて迂回させ、伏見城の建築資材を運ぶため伏見城の外堀・濠川と結んだ水路。江戸時代には水路沿いに問屋や旅籠(はたご)が立ち並び、伏見の流通を支える大動脈として栄えた。

 現在は、桜や柳、ユキヤナギなどが水辺に沿って植えられ、貴重な水辺空間として地域住民に親しまれている。桜並木が満開になる季節には、水辺や伏見であい橋から水面を進む十石舟を撮影する人が多く見掛けられるなど、撮影スポットとしても人気を集める。

 十石舟は三十石舟とともに江戸時代に伏見と大坂と結んでいた輸送船。現在では、3月~12月の期間、弁天橋と三栖閘門資料館を折り返す観光船として運行されている。

 大阪から来たという主婦は「満開の桜を見たくて大阪から来た。久しぶりに春の訪れを感じることができるのは幸せなこと。この後は、伏見のお酒を楽しみたい」と笑顔で話す。

 十石舟の運行は10時~16時20分。運賃は大人1200円、子ども(小学生以下)600円。

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