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伏見港公園などで市民向けPRイベント 「みなとオアシス」登録目指す

全国的にも珍しい歴史的河川港を知るイベントから「みなとオアシス」登録を目指す

全国的にも珍しい歴史的河川港を知るイベントから「みなとオアシス」登録を目指す

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 伏見港公園と伏見みなと広場(京都市伏見区葭島金井戸町)で11月14日・15日両日、「みなとオアシス」登録を目指すキックオフ・プレイベントが開催された。主催は国土交通省「みなとオアシス」への登録を目指す官民連携団体「川のみなとオアシス 水のまち 京都・伏見運営協議会」。

当日運行した伏見十石舟とシティサップボート

 当日は、伏見のご当地コーヒーや食材を提供する「伏見みなとカフェ」がオープン。日本シティサップ協会協力の下、「伏見みなとの水辺でぷかぷか遊覧」アトラクションが行われ、親子をはじめ幅広い世代の参加者でにぎわった。

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 伏見港は1594年に豊臣秀吉が伏見築城と同時に大坂(当時名称)と京都をつなぎ、三十石船が往来する水運拠点として整備して以来、発展。江戸期には京都の豪商である角倉了以・素庵親子によって高瀬川開削整備が行われることで京都との交通の要衝としてさらに発展。明治期に開通した琵琶湖疏水と接続し、宇治川開削も同時に整備され、大阪や琵琶湖に蒸気船が就航した時代もあったが、京阪本線開通による淀川水運(宇治川含む)の衰退によって、第2次大戦後の都市計画で港湾機能の喪失が決まり、一般の伏見港に対する認知度も低い状況となっている。

 そうした状況を踏まえながら、歴史的な伏見港の価値を再評価、再活用していくことを目的に10月30日に発足した同協議会活動の第1弾として、市民に川港の価値や歴史を知ってもらおうと、伏見港周辺エリアを会場にした参加型イベントを企画したという。

 当日参加した京都府港湾局の安田課長は「今回のイベントを通じ,水辺で憩うロケーションの良さや駅からすぐ近くで便利といった伏見港が持つ潜在的な魅力を多くの方に実感していただくことができたのでは。イベントの成功を弾みに今後、国土交通省へみなとオアシスの申請を行い、伏見港の認定に向け引き続き、府市協調で地元の協力を得ながら進めていきたい」と意気込む。

 今回の企画を担当した伏見区の川本課長は「区民の方をはじめ,近隣の宇治や京阪沿線の枚方などから、2日間で1000人を越える多くの方にお越しいただけた。特にシティサップボートの乗船体験では小さいお子さんが目を輝かせてボートの上で楽しんでいるのを見て感無量。伏見港での新しい楽しみ方の提案ができたと思う。引き続き,官民が連携したオール伏見の体制で伏見港の魅力発信に取り組んでいきたい」と熱く語る。

 シティサップボート体験イベントに参加した宇治市の光村舶(はく)君(5)は「ボートはとても楽しかった」と笑顔を見せていた。

 今後、来春の「みなとオアシス」登録実現に向け、協議会を中心に同様の市民向けPRイベントや、広報活動に継続的に力を入れていくという。