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伏見区と京セラが協働で「親子で食育ミニ料理教室」 ホテルシェフが指南

ホテル日航プリンセス京都総料理長の中埜智史さんが指南したワークショップの様子

ホテル日航プリンセス京都総料理長の中埜智史さんが指南したワークショップの様子

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 伏見区と京セラが協力する「親子で食育ミニ料理教室」が9月13日、ホテル日航プリンセス京都(京都市下京区)で開催された。

イベントに参加した親子

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 伏見区内に本社がある京セラがコロナ禍でマスクを京都市に寄贈した際、窓口として伏見区が担当。これが契機となり両者が協力、コロナ禍における取り組みとして親子向けに日々の「食」の大切さを伝える企画として実現に至ったという。

 今回は、伏見区在住の小学校高学年(5年・6年)と保護者を対象に応募を呼び掛け、応募した41組から密を避けるための抽選で選ばれた12組が参加した。

 当日は、同ホテル総料理長の中埜智史さんが「食は命を育み、健全な心と体づくり、そして家族の団らんに欠かせない大切なもの。その食は、生産者をはじめ、流通、小売りなどのたくさんの方の手を経て、皆さんの手元に届いていることのありがたさ、感謝の心をもって、食を五感で味わってほしい」と思いを伝えた。その後、伏見の食材である鴨川鳥友養鶏場の卵を使い、地野菜である辻農園のトマトを使ったトマトソース和えのオムレツを調理するワークショップを行った。

 参加者からは、「食に携わるそれぞれの方に感謝する気持ちを持てた」「ナスが今まで苦手だったが、今日のナスはすごくおいしかった。また食べてみたい」「料理体験で、オムレツをきれいに仕上げることができてうれしかった」などの声が聞かれた。

 京セラ担当者は「社会貢献活動の一環として、新型コロナ禍で自宅で過ごすことが多くなった子どもたちの精神的なストレスを少しでも軽減できればという思いもあり、感染対策を実施したうえで開いた。子どもたち、そして保護者の皆さまの笑顔を見ることができてうれしい限り」と話す。

 当日は山本ひとみ伏見区長も参加し、「区内に本社がある京セラと伏見区の協働で、無事に初開催できて大変光栄。新型コロナ禍で、命を育む『食』の大切さが改めて見直されている今日、この体験を通じ、区民の家庭で食について考えていただくとともに、持続可能な伏見の食や農業、まちづくりに向け、今後も区内の企業と連携していく一里塚としていきたい」とコメントした。

 伏見区は今回の成果を検証しながら、今後も区内の企業と連携した持続可能な社会貢献活動を定期的に企画していくという。

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