京都・平安神宮内の文化商業施設「京都・時代祭館 十二十二(トニトニ)」2階にオープンする、秋元康さんプロデュースの新劇場「京都SUSHI劇場」。劇場内で販売するお土産のあんぱん「京都SUSHI劇場・平安パン」が11月18日、お披露目された。
京都SUSHI劇場のオープニングセレモニーで挨拶する秋元康さん
京都SUSHI劇場・平安パンの開発を手掛けたのは、伏見区の食品プロデュース会社・フーディア株式会社(伏見区下油掛町)。秋元康さんの「平安神宮の安心安全に掛けたあんぱんを開発して欲しい」というリクエストに、同区内のパン屋・ゲベッケンの協力を得て、約半年間掛けて開発した。
同社社長の白濱一久さんは「秋元さんからは、『シンプルだが予定調和ではないもの。なるほどではなく、そう来たかと思わせるあんぱんを作って欲しい』というお話をいただいた。ゲベッケン工場長の中川一郎さんと試行錯誤を繰り返して、やっと完成にこぎつけた。当時は日本で一番、変なあんぱんの話ばかりをしていたと思う」と笑顔で振り返る。
京都SUSHI劇場・平安パンはもちのような弾力性のある生地が特長。白濱さんは「ゲベッケンが長年開発に取り組んできたパン生地で、控えめな味わいの餡(あん)とのバランスが絶妙。一度食べたらまた食べたくなるあんぱんに仕上がった」と話す。
同アンパンのロゴマークは、伏見区内で活動するデザイナーの林亜衣子さんが手掛けた。「神社境内で販売するので神社のイメージをロゴでも発信できるデザインを考えた。デザイン上部には神社の象徴といえる鳥居をあしらい、色調も鳥居を連想させる落ち着いた燕脂(えんじ)を採用した」と林さん。
今後について白濱さんは「あんぱんは季節に合わせた限定味も企画している。その他、劇団タイトルの『SUSHI』をイメージしたお土産も、京都の和菓子店と開発中。オール京都チームで、で京都の代表的なお土産になれるよう、劇団とともに成長していきたい」と意気込む。
京都SUSHI劇場・平安パンは1個280円(税別)。当面は劇場内でのみ販売する。