京都市伏見区の藤森神社(京都市伏見区深草鳥居崎町)で6月16日、居合道の奉納演武が行われた。奉納演武を披露したのは京都居合道会(京都市伏見区塩屋町)。
藤森神社は今から約1800年前、神功皇后によって創建された皇室ともゆかりの深い古社。菖蒲(しょうぶ)の節句発祥の神社としても知られ、現代では勝運と馬の神様としても有名。
同神社のアジサイは、境内2カ所の「紫陽花苑(あじさいえん)」に約40種類・3500株が植えられており、京都の初夏の風物詩として親しまれている。
居合道の奉納演武は同神社の「紫陽花まつり」の演舞奉納の一つとして、2012年から毎年行われており、今年で7回目になる。演武を披露する「京都居合道会」は2009年に誕生した団体。2011年より京都市青少年育成団体に登録。年間行事として、岡崎神社、藤森神社、城南宮への演武奉納を行っているほか、「みやこ子ども土曜塾」の夏季限定で夏休み真剣斬り体験会、伏見ふれあいプラザ、龍馬祭での演武を行っている。
この日は14時30分から本殿でおはらいを受けた後、見頃を迎えているアジサイ見学に訪れた参拝客が見守る中拝殿の舞台で、同会会長の奥谷元哉さんのほか、会員が真剣斬りの演武を披露した。演武の最後には奥谷さんが、わら巻きの10本斬りを披露。見物客から大きな拍手を浴びていた。
奥谷さんは「稽古を重ねていくことで1本のわら巻きも10本のわら巻きも同じ感覚で斬れる。最初は誰でも真剣斬りに興味を持つが、実際にやると勇気が必要。全ての初心者の方が安全に真剣斬りの稽古ができるよう、丁寧かつ適切な指導を行っているので、興味のある方は気軽に足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
居合道の体験料金は5,000円~。問い合わせと申し込みはホームページで受け付ける。
「紫陽花苑」の公開は6月2日から約1カ月。開園時間は9時~17時。入園料は一般300円ほか(第1・第2紫陽花苑共通券)。