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伏見・藤森神社で藤森祭のみこし巡行と駆馬神事 2万5千人が楽しむ

伏見稲荷大社に宮入りする藤森祭・深草郷みこし

伏見稲荷大社に宮入りする藤森祭・深草郷みこし

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 京都市伏見区の藤森神社(伏見区深草鳥居崎町)で5月5日、「藤森祭(ふじのもりまつり)」が行われ、みこし巡行や駆馬神事などの祭事を2万5000人が堪能した。

藤森祭で一字書きを披露する村田廣人さん

 藤森祭(深草祭)は863年に清和天皇の勅(みことのり)を奉じて行った「深草貞観の祭」が始まりで、古来旧暦の5月5日に行われてきた。氏子地区を深草郷、宮本下之郷、東福寺郷の3基のみこしが練り歩き、境内を手綱なしの馬で駆けながら7種類の技を披露する駆馬神事が行われるなど、深草地域最大の祭りとして親しまれている。

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 当日は9時にみこし巡行がスタート。深草郷の人力みこしは、女みこしや藤森太鼓が先導する本町通りを練り歩き、沿道で出迎えた住民らも一体となって祭りを盛り上げた。

 その後、11時に各郷のみこし伏見稲荷大社の藤尾社に宮入りし、伏見稲荷大社による神事が執り行われた。もともと稲荷山麓に藤森神社の神域があった歴史に由来するもので、ゴールデンウイークで訪れていた参拝客も興味深そうに見守っていた。

 13時からは駆馬神事が行われ、訪れた2万5000人の見物客の見守る中、「騎乗しながら文字を書いて味方に伝達する一文字書き」や、「敵矢の降りしきる中を駆ける技・手綱潜り」などの妙技を披露した。

 一字書きを披露した村田廣人さんは「わが家は祖父の代から乗り子を務める3代目。10歳の子どもの頃から馬に乗っており、今年で21年目になる。一字書きは今年で4年目になるが、今年は馬の字をきれいに書けたので満足している」と笑顔で振り返る。

 仙台から来ている寺野悠二さんは「旅先のチベットで乗り子頭の岡田俊秋さんと出会ったことがきっかけ。最初は見物のつもりで来たが、この祭りでしか味わえない興奮や祭りに参加する皆さんの人柄が大好きで、馬に乗るようになった。3年前に生まれた長男の名前も神社の神紋『藤に一』と馬にあやかって一馬と名付けた。家庭や仕事の事情で今年が最後の参加になるが、子どもが乗りたいと言ったらまた一緒に参加したい」と話す。