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長岡京の柳谷観音・楊谷寺で新緑イベント 上書院特別公開やコト体験も

特別公開される柳谷観音・楊谷寺の上書院。映画「日本のいちばん長い日」の撮影も行われた

特別公開される柳谷観音・楊谷寺の上書院。映画「日本のいちばん長い日」の撮影も行われた

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 京都府長岡京市の柳谷観音・楊谷寺(ようこくじ)で4月28日から、上書院の特別公開や押し花朱印作りなどのコト体験を楽しめる、ゴールデンウイークの特別イベント「新緑ウィーク」が始まる。

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 楊谷寺は806(大同元)年、清水寺の開祖延鎮(えんちん)により建立された。第2代住職の弘法大師・空海が祈とうを施し、眼病に悩む人々のために霊水にしたという独鈷水(おこうずい)が有名で、眼病祈願の寺として信仰を集める。近年では京都近郊のモミジやアジサイの穴場としても知られている。

 上書院は、天皇家公家や特別な客のみをお通しする部屋として使われてきた。通常は月に1度17日にしか公開していないが同イベント期間中特別公開する。書院の2階からは、戦前に古都百庭として選ばれた名勝庭園(浄土苑)のモミジが目線の高さにあり、その景色だけ切り取ったような美しさがあることから、参拝客やカメラマンの人気を集める。期間中には、そのモミジの押し花を使った、オリジナルの「青葉の押し花朱印」を授与する。

新緑ウィークに合わせて寺宝も公開する。「時代を駆け抜けた偉人たち」をテーマに、狩野光信の「丗六哥仙(さんじゅうろっかせん) 能宣」や円山応挙の「楊貴妃写貌(しゃぼう)図」などを展示する。

 同寺の日下俊英住職は「当山は京都市内よりも山間部にあるため、遅い春を楽しめる。今年は雪が多く厳しい冬だったため、庭園でより美しい新緑を見られそう。特に若い方には当山で、教科書には載っていない本当の歴史を肌で感じてほしい。さまざまな体験イベントも準備しているので足を運んでいただければ」と呼び掛ける。

 期間中のイベントと料金は以下の通り。4月29日=ビーズのブレスレット作りの体験教室(2,500円)、30日=天然素材でつくる「練り香」体験教室(同)、5月3日=お琴体験教室(1,500円、ペアチケット=2,000円)、5日=柳谷観音マインドフルネス(4,500円)。

 参拝時間は10時~17時。拝観料は800円(以上、上書院・寺宝庫拝観料込み)。5月5日まで。

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