京都府長岡京市の柳谷観音・楊谷寺(ようこくじ)で11月26日、体験イベント「お寺で女子力アップ~ココロとカラダの美の16のお稽古 」が行われる。
同寺がある乙訓(おとくに)地域や伏見区、山城地域など京都府南部は、「京都市に来る観光客の誘致」という地域課題を抱える。
同寺では、これまでも境内のモミジの紅葉やアジサイを使った「押し花朱印づくり講座」を行うなど、体験型のイベントを行ってきた。
同イベントは、単独でイベントや観光誘致を行う難しさを痛感した同寺の「共同でイベントを行うことで地域活性化に貢献したい」という呼び掛けに、伏見区の運営企画会社ON THE ROADが協力。
同社が参加を呼び掛けた、「長岡京市」「伏見区」「和束町」など、京都南部で体験教室やワークショップを行なっている農家、飲食店、竹工会社、個人講師などが参加する。
当日は、境内と参道の4つの会場で16講座を行う。書院では「押し花朱印」「和束茶農家のオリジナル茶葉ブレンド講座」「親子で作るかばんづくり」「バラを使ったアロマバスソルトづくり」の講座や「ハンド・ヘッドマッサージ」「写経」「7色写仏」などが体験できる。
阿弥陀堂では「お琴体験」「お寺で五感を研ぎ澄ます寺ヨガ」「お寺のライトアッププロデューサーの照明講座」が行われる。
山林事務所では「長岡京の竹を使ったお箸づくり」が、参道にある喫茶店・玉屋では「農薬を使っていないバラジャムづくり」「薔薇の花びらネックレスづくり」「伏見の酒蔵の酒かすを使ったかす汁づくり」「空海にちなんだお豆腐づくり」が行われる。
当日は「茶農家民宿えぬとえぬ」「おこぶ北?」「京フーズ」「Sensibilita」などの飲食・物販ブースも出店する他、毎月の縁日限定の御朱印も授与する。
見どころについてON THE ROADの広報の横村映里子さんは「空海にちなんだお豆腐は、種智院大学の学食とのコラボ企画。同寺の第二世住職が弘法大使・空海で、種智院大学の前身の『綜芸種智院』も空海が開いた教育機関というご縁から、今回は楊谷寺の霊水『独鈷水(おこうずい)』を使ったお豆腐づくりを企画した。本来の豆の濃厚さを感じることができる」と話す。
同寺住職の日下俊英さんは「当山は眼の観音様として知られており、心の眼や五感で感じる大切さ説いている。今回は五感で感じることで女性の皆様にご自身を磨いていただくワークショップをご用意した。親子で楽しめるものも多く、もちろん男性も大歓迎なので足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
各講座の申し込みは専用のサイトで予約できる。
参拝料は200円。モミジの紅葉を楽しめる上書院の入館料は500円。
問い合わせは「ON THE ROAD」(TEL 075-574-7785)まで。