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京都・八幡に「さくらであい館」がオープン 伏見と八幡を結ぶ舟運ツアーも

伏見と八幡を結ぶ舟運ツアー

伏見と八幡を結ぶ舟運ツアー

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 京都府八幡(やわた)市の背割(せわり)堤に3月25日、「さくらであい館(京都府八幡市八幡在応寺先)」がオープン。オープニングイベント「淀川三川・春フェスタ2017」が行われた。

オープンした「さくらであい館」

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 宇治川・木津川・桂川が合流する三川合流地域は、天王山や男山に挟まれた場所で、京都と大阪をつなぐ水陸の交通の要所として、歴史的にも重要な役割を果たしてきた。江戸期から河川改良や治水工事が行われたことによって誕生した宇治川と木津川の間に位置する背割堤は、全国有数の桜の名所としても知られている。

 背割堤一帯を管理する「淀川河川公園管理センター」の下野公仁副管理センター長は「『さくらであい館』は河川公園のサービスセンターという位置づけ。2007年に周辺地域をつなぐ拠点を作る『淀川三川合流地域づくり構想』が策定され、整備を進めてきた。周辺市町の文化や歴史を学ぶ場、地域振興や観光拠点として、今後様々な取り組みを行っていきたい」と話す。

 フェスタには70店が集まったマルシェが期間限定オープン。「淀川舟運&歴史ハイクツアー」「ジャズライブ」「バードウォッチング」「スポーツ自転車乗り方教室」などのイベントが行われ、多くの観光客で賑わった。

 淀川舟運ツアーでは、伏見の三栖閘門(みすこうもん)から手漕ぎボートで背割堤まで川下りするコースが、予約早々に満席になるなど人気を集めた。26日には乗船客らを対象にした「三川合流の移り変わり」というテーマの講演会も行われた。

 講演会の講師を務めた大山崎歴史資料館の福島克彦館長は「淀川三川の合流地点は、時代によって変わってきた。江戸時代までは淀で合流していたが、現在は大阪府島本町で合流する。豊臣秀吉の土木工事により木材が必要になり、上流地域の樹木が大量に伐採されたことによって保水能力が著しく損なわれた。結果、大量の土砂が三川合流地域に堆積して洪水が頻発するようになったことが、明治以降の三川の付け替え工事につながった」三川合流の歴史を解説した。

下野さんは「同館は『25メートルの高さから景色を一望できる展望塔』『多目的広場や学習ルームを備えた建物』で構成されている。3部屋ある学習ルームは、個人でも使用できる価格設定なので、ぜひ多くの方に利用していただければ」と呼び掛ける。

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