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伏見・巨椋池の歴史学ぶフィールドワーク 伏見の中小企業と龍谷大が連携

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巨椋池のジオラマ

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 京都市伏見区の向島(むかいじま)で2月4日、「巨椋池(おぐらいけ)の歴史と農業と水」を学ぶフィールドワークが行われた。主催は「京都中小企業家同友会伏見支部」。連携する龍谷大学大学院政策学研究科の「龍谷大キャップストーンチーム」のメンバーらが参加した。

巨椋池が干拓されできた農地

 「キャップストーンプログラム(Capstone Program、以下、CS)」は1990年代に、米国において考案された、公共政策・公共行政分野における実践的教育プログラム。CSとは、エジプトのピラミッドの頂点に設置される石のことを意味し、学びの集大成である実践的教育プログラムを比喩的に表現した名称として使われるようになった。

 同大学では日本のCSの第一人者・龍谷大学政策学部の青山公三教授が中心となり、「地域公共政策士資格取得のための総仕上げ」「地域公共人材を育成すること」などを目的とした大学院の修士プログラムを実施している。

 2016年度からは「京都中小企業家同友会伏見支部」と連携、6人の大学院生と同友会メンバーが主体となって「伏見の水」をテーマに地域課題を解決していくプログラムを実践している。

 同チームはこれまで「京都市第二期伏見区基本計画」への提言を目標とし、「水」と向き合うフィールドワークを重ねてきた。今回のフィールドワークでは2月23日に行われる活動報告会に向けての集大成として実施。「向島の農業の現状」「巨椋池の歴史」「巨椋池から排水される水」などを学んだ。

 この日はまず、向島にある種智院大学で、向島の農家の中嶋直巳さんと山田豪男(ひでお)さんの話を聞いた。中嶋さんは「現在の農業の抱える高齢化や収益性の低さは、向島でも同じ」と問題点を解説。続いて「京都すばる高校の生徒たちとブランド化した古代米」「総菜メーカーと共同開発した弁当」「種智院大学の学食プロデュース」などの取り組みを紹介した。山田さんは「オーガニックと京都にこだわった野菜作りをしている。育てている品種は100種類以上。本当に野菜の良さを理解してくれるところとお付き合いしている」と話す。

 中嶋さんと山田さんの農園を視察した後、巨椋池の水を排水する「巨椋池排水機場」を訪問。フィールドワークのガイド役を務めた同友会メンバーの田中敏博さんは「巨椋池はかつて伏見の南部にあった広大な池。京都盆地はかつて湖で、1番低い場所にある場所に最後まで水が残ったのが巨椋池だった。源氏物語にも登場するなど、平安貴族の船遊びや月見の名所として知られてきた」「宇治川は豊臣秀吉が伏見に迂回(うかい)させるために堤を築くまでは、直接巨椋池に流れ込んでいた。常に新鮮な水が出入りしており、その水が周辺地域に大きな恵みを与えていた。結局、巨椋池は堤によって水をせき止められたこともあり、面積も縮小し水質も悪化するなどして、最終的には昭和初期に干拓され、広大な農地に生まれ変わった」と歴史を説明。

 「巨椋池や伏見の地下には膨大な地下水が眠っている。巨椋池跡地は4メートル掘ると水が出てくるので、排水する水路や施設が作られた。ジオラマを使った画面解説を見ると、実際にかなり高低差があるのが分かる」とも。用水路から宇治川に放流される水も見て、ツアーは終了した。

 青山教授は「水が生活とつながっているというリアルな現場を体感できた。素晴らしい学びの場を提供していただき感謝する。今日を含め、学生たちが1年間学んだことを2月23日に発表するので、足を運んでいただきたい」と呼び掛ける。

 発表会は2月23日伏見区役所1階ホールで行われる。開催時間は18時30分~21時。入場無料。京都中小企業家同友会のホームページで申し込める。問い合わせは伏見企業家同友会事務局角本さん(075-314-5321)まで。

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