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京都・アサヒビール大山崎山荘美術館で工芸の名品展 開館20周年、秘蔵工芸品公開

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京都・アサヒビール大山崎山荘美術館で工芸の名品展 開館20周年、秘蔵工芸品公開

収集家に根強い人気があるひげとっくり

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 京都・アサヒビール大山崎山荘美術館(乙訓郡大山崎町)で「開館20周年記念 未来も新しくまた過去も新しい-工芸の名品より」が開催され、同館所蔵の約1000作品の中から秘蔵の工芸品約60作品が公開されている。

アサヒビール大山崎山荘美術館

 同館は、実業家の加賀正太郎が建設した山荘を、あるじ亡き後、取り壊される寸前になっていたところを、地域住民の保護運動などにより、継承。その後修復され、安藤忠雄さん設計の「地中の宝石箱」などを加えて、アサヒビール大山崎山荘美術館として1996年に開館した。

 同館は開館以来、これまでに約70回の企画展を行ってきた。今年は開館20周年を記念し、同展では、絵画を中心とした先の記念企画展に続き、工芸品を中心とした展示となる。

 同展のタイトルは、民芸運動の創始者・柳宗悦(むねよし)の言葉から付けられており、期間中に公開される作品の大半は、柳宗悦の思想に共感し、民芸運動を支援し続けたアサヒビールの初代社長・山本爲三郎が収集していた貴重な工芸品である。

 会場では、「ペルシア 獣文鉢」「ハンガリー 王・王女文鉢」、ひげの男性が装飾された酒瓶のひげとっくりや、今なお輝きを失わない「スペイン ラスター彩鉢」など、美術的価値だけでなく学術的価値が高いものや、当時の収集物としては珍しかった中近東の古陶磁も多く展示する。

 館内には、ある位置から見ると平面が立体的に見える箇所や、デザイン的に漁業用の網を壁面に埋め込んでいる箇所など、元の持ち主である加賀正太郎のこだわりや遊び心が随所に見られ、展示物と合わせて見て回る楽しみ方もある。

 公立の美術館ではないが、地域住民向けのイベント企画や、同館所属の学芸員が近隣の学校に出向き、児童たちに講義を行うなど、地域とのつながりを大事にした活動も積極的に行っている。

 同館広報担当の芦刈さんは「今回の企画展は、当館の開館20周年記念ということで、当館所蔵品から新顔の工芸品を多数展示している。初めて当館を訪れるお客さまはもちろん、以前にお越しいただいたお客さまにも楽しんでいただけると思う。たくさんの方に山本爲三郎コレクションを見ていただきたい」と話す。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。観覧料は、一般=900円(20人以上の団体は800円)、高校生、大学生=500円(同400円)ほか。9月4日まで。

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