京都市伏見区の農家・高宮農園(伏見区向島二の丸町)が自家栽培する有機無農薬酒米を原材料にした日本酒造りが始まる。地元伏見の酒蔵・齊藤酒造が製造を、酒販売店の「津乃嘉商店」が販売を行う。
酒米を栽培する高宮農園は、宮本ファームとファームTAKAのコラボ農園。宮本さんと高矢さんが幼なじみで同い年という縁から、これまで赤米やもち米を共同栽培するなど提携してきた。
今回の日本酒造りについて、高宮農園代表の宮本直嗣さんは「当農園では昨年度から酒造好適米『祝(いわい)』を栽培している。津乃嘉商店の店主の井上雅晶さんから『一緒にこの祝を使った伏見のお酒を造らないか』と声を掛けてもらい齊藤酒造さんを紹介いただいたのがきっかけ」と説明する。
計画では、2021年に150アール(4500坪)の土地に作付けした酒米を有機無農薬で栽培する。秋に収穫された酒米は、齊藤酒造と津乃嘉商店、高宮農園オリジナルのブランド日本酒として製造され、津乃嘉商店を中心に来年から数量限定で販売する。
宮本さんは「オール伏見の日本酒造りは以前からの夢だった。伏見を応援する意味合いでも、このチームで長く続けていきたい。皆さんに愛されるお酒にしたいという願いも込めて、オリジナルブランドはネーミングを公募する。多くの方に考えていただければ」と呼び掛ける。
ネーミングの公募は4月30日まで、宮本ファームウェブサイトの問い合わせフォームで受け付ける。問い合わせは宮本さん(TEL 090-6552-3067)まで。