天皇皇后両陛下が11月28日、京都市伏見区の伏見桃山陵(明治天皇陵)を参拝され、即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)を終えたことを報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨まれた。
親謁の儀は、即位礼及び大嘗祭の後、神武天皇山陵及び前四代の天皇山陵に天皇陛下が拝礼される儀式。伏見桃山陵に天皇陛下が親謁の儀で参拝されるのは、上皇様が参拝された、1990(平成2)年12月3日以来。
当日、御陵の参道沿いには両陛下を一目見ようと、早朝から大勢の市民が詰め掛けた。
10時過ぎに両陛下を乗せた御料車が沿道を通過。優しく会釈をされながら手を振られ、沿道からは大きな歓声が上がった。大津市から来たという女子大学生は「両陛下をお祝いしようと大津からやってきた。このような場に立ち会えたのは光栄」と笑顔で振り返る。
馬屋原宏伏見区長は「天皇皇后両陛下の末永いご健勝と皇室の弥栄を心からお祈り申し上げる。ここ伏見の地から新しい令和の時代の平安を願い、伏見の地域力、文化力を一層高め、魅力あふれる伏見のまちづくりの実現に向け、取り組んでまいりたい」と意気込みを語る。
両陛下は同日午後、京都御所に関係者を招いて茶会を催し帰京される。