京都市伏見区の絵本書店「絵本のこたち」(伏見区横大路下三栖辻堂町、TEL 075-202-2698)で現在、写真展「近くで猫の声がする」が開かれている。主催は伏見在住のフォトグラファーの中田絢子(じゅんこ)さん。
築70年を越す民家を改装した絵本専門の同書店。土間の部分はギャラリースペースになっており、原画展やフェア、ワークショップなどのイベントに活用している。
中田さんは高知県から伏見に移住後、伏見大手筋商店街にあった写真館がなくなることを知り、藤森地区にある自宅を完全予約制の写真館「伏見の写真館 これから」を立ち上げた。「写真は撮るがプリントをしない現状に、自分が写真館を立ち上げ、写真館での活動を通して伏見の人に写真を残す大切さや意味を伝えたかった」と振り返る。
今回の写真展は、同書店に通っていた中田さんが写真活動をしていることを知り、書店側からの呼び掛けで実現した。書店の利用客も楽しめるよう、架空の絵本をイメージしたタイトルを付けた。中田さんが普段、出歩くことが多い伏見の風景も織り交ぜながら構成され、「猫」をキーワードにセレクトされた絵本と共に写真展が楽しめる。
開催時間は11時~18時。水曜、木曜定休。4月16日まで。問い合わせは絵本のこたちまで。