京都府向日市・カレー工房ギャー(向日市寺戸町八ノ坪)のグランドオープンから約1カ月がたち、閉店時間を待たずして完売する日が続くなど、人気となっている。
同店は、激辛をテーマにした町おこしでも知られる京都向日市激辛商店街の加盟店の一つで、現在唯一のカレー専門店。プレオープンのスタート時は、「まろやかベジポタチキンカレー(並盛り)」「南森町あのカレー(並盛り)」(以上780円)のみだったが、グランドオープン後の現在では、「マッドキーマ」(950円)など激辛通をもうならせるような激辛カレーも提供している。11時に開店して12時30分ごろに完売してしまった日もあるという。席数は15席。
同店の人気カレーメニューの中でも、店長の齊藤さんの一推しは「南森町あのカレー」。惜しまれつつ閉店した大阪南森町のカレーの名店の味を、客として通い続けた齊藤さんが、同じくその店のファンだった人たちと研究し、さらに自身で改良を続けて完成させた。名店の客だった人から「食べているうちにあの懐かしい味を思い出した」と言われることもあるという。
激辛ファン注目の超激辛カレー「マッドキーマ」は、土曜・日曜のみの一日10食限定。辛さが上がるにつれて「キーマウォリアー」「サンダーキーマ」「怒りのデス・キーマ」へと出世魚のように名前が変わっていく。最高クラスの「怒りのデス・キーマ」への挑戦者は現在のところまだ1人だという。
「まろやかベジポタチキンカレー」は、7種類の野菜と鶏肉をベジブロス(野菜だし)でじっくり煮込んだカレーで、齊藤さんによると「ヘルシーで、辛いのが苦手という方や、女性のお客さまに好評。近くにお住まいの方たちが、お子さんたちを連れてよく食べにいらっしゃる」という。
ほかに、以前から激辛商店街の名物商品の一つとして有名な、唐辛子を使った齊藤さんオリジナル調味料のギャー油シリーズなども販売している。同店では、学生証提示で学割(100円引き)、レディースデー(水曜、100円引き)、ドカ盛りメンズデー(木曜、大盛り価格で特盛りサービス)などのサービスを用意。年に1回、4月12日の齊藤さんの誕生日には、姓がサイトウ(旧姓も可)の人は200円引き、同姓同名の人はカレー1杯無料の「サイトウ割」というスペシャルサービスも(要身分証提示)。
すでに近隣だけでなく、東京、福井、広島などからの来客があり、1週間に4日通う客や、金曜~日曜の夜営業時のみ開放する、齊藤さんのコミックコレクション本棚を楽しみにしている常連客もいるという。
ゴールデンウイーク期間となる4月29日~5月5日は、「伏見経済新聞の記事を読んだ」と言えば、「南森町あのカレー」が50円引きで食べられる(他サービスとの併用不可)。
営業時間は、火曜~木曜は11時~14時30分(14時ラストオーダー)、金曜~日曜は11時~14時30分(14時ラストオーダー)と17時~20時30分(20時ラストオーダー)。月曜定休。