京都府長岡京市のバンビオ1番館で4月13日から、インスタグラムなどで人気を集める鉛筆画家・まきむらゆうこさんのアート展が行われる。
まきむらさんは2年前、転倒した際に負った左足の傷からCRPS(複合性局所疼痛(とうつう)症候群)を発祥。CRPSは交感神経の過剰な活性化や骨が萎縮する症状が特徴で激痛を伴うため、歩行が困難になったのをきっかけに、室内で座ったまま描ける「鉛筆画」の世界に入った。
まきむらさんは「それまでは趣味で抽象画を描いていた程度で、全くの素人の状態からスタートした。元々、徹底的にいろんなことを吸収したい性格なので、書籍や資料を読みあさって研究して、人物に特化した作風をオリジナルで作り上げた」と振り返る。
まきむらさんは、鉛筆画の技術を磨くとともに、パステル画材のパンパステルに注目。本来は単独で使用するパンパステルと色鉛筆を組み合わせることで、髪の毛の一本まで表現する繊細な描写を可能にした。
まきむらさんは、以前からフェイスブックやブログを使用してきた経験から、人物画の作品をインスタグラムで発表。「現代はSNSなどを通して誰でも情報発信できる時代。楽しみながら発信を始めたところ、国内外から大きな反響があった。最近では、海外のモデルからも描いてほしいという依頼もある」と話す。
今後については「日本はアートとして飾る文化が遅れている。額装と絵がマッチすることで絵は何倍もの価値を持つ。アートとして楽しめる情報も発信したい」と話す。
まきむらさんは「私自身、50歳を超えてから絵を描き始めた。シニア層の人も何か打ち込めることを見つけることで、精神的に豊かな生活を送れるのでいろんなことにトライしてほしい。そんなメッセージも込めて絵を描いているので、足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
開催時間は11時~18時(最終日は17時まで)。問い合わせは長岡京市 中央生涯学習センター(TEL 075-963-5500)まで。