京都府と大阪府の境にある人口約1万5000人の町、大山崎町。秀吉と光秀の天下分け目の天王山の戦いがあった町で現在、「アートフェスタin大山崎町」への準備が進んでいる。
同フェスタは、2007年より続く同町と京都造形芸術大学のコラボイベント。「まちをもっと好きになるイベントをまちの人とつくる」をコンセプトに、観光客向けではなく地元の住民や子どもたち向けにしているのが特徴。年々スケールアップし、内容も充実し成長を遂げてきた。今年は8月23日の離宮八幡宮創建の日に合わせて、ライトアップ、展示、イベント、関連ワークショップを実施し、大山崎の魅力を伝える。
同大学では学生向けにさまざまな町、企業、団体などとコラボを実施して、学生の実践の学びの場を提供している。同イベントへの参加募集人数は15~20人、対象は全学科・全学年で、単位認定もあり、5月~9月が活動期間となっている。4月19日に開かれたプロジェクト説明会には学生約150人が出席し、昨年参加した学生が経験を伝えた。
大山崎町の町おこしの中心人物の一人、中村佳太さんは3年前に家族で東京から大山崎町へ移住し、「大山崎COFFEE ROASTERS」を運営しながら町おこしを行っている。「大山崎での活動はとにかく楽しいはず。ぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。
同大学の教学支援グループヘッドでアートフェスタの指導教員の徳丸成人さんは、「町の人と学生によるコラボも10年目。小さな町だからこその利点を生かして面白いイベントにしたい」と意気込む。