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龍谷大学で産官学パネルディスカッション 伏見の魅力を連携事業化

パネルディスカッションで話す渡邊博子さんと大濱育恵さん

パネルディスカッションで話す渡邊博子さんと大濱育恵さん

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 龍谷大学深草キャンパス(京都市伏見区深草塚本町)で9月25日、馬屋原宏伏見区長らが参加する討論イベント「伏見産官学連携パネルディスカッション」が行われた。主催は京都中小企業家同友会伏見支部。

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 「地域貢献による地域内経済循環」を理念に掲げ、さまざまな活動を行っている同支部。今回のイベントは、同友会の会員企業が「地域との関わり方」を考えるきっかけの場にしたいと企画した。

 当日は、同支部の会員のほか、「自治体職員」「企業経営者」「学校関係者」「学生」「地域住民」など約70人が参加した。まず、主催の京都中小企業家同友会伏見支部事務局長の渡邊博子さん、大濱育恵さん、谷本健二さんが登壇。

 渡邊さんは「醍醐地域の方からは、本業の不動産以外の『花の水やり』『話し相手や買い物になってほしい』など、相談が多く来る時代。ただし、ボランティアではできずバランスが難しい。行政との連携が不可欠」と課題を挙げる。

 大濱さんは「向島(むかいじま)地域の人と話し合い、課題は高齢化で集える場所がないということが分かった。その声をベースに、気軽に相談できる場所『まちの保健室』を立ち上げた。地域の求めていることと、企業のできることの交差点を考えることが重要」と、企業と地域の関わり方の事例を紹介した。

 その後、馬屋原伏見区長、龍谷大学の白須正教授、京都文教大学の森正美教授が、さまざまな視点で「地域連携」について取り組みを解説。

 馬屋原区長は前職時代に策定した「京都市産業ビジョン」に触れ「伏見のまちづくりには『域内経済循環』『文化を基軸にした政策融合』『伏見の観光振興』『らくなん進都まちづくり』『商店街振興』が不可欠。全体できる連携できる仕組みづくりを進める」と説明した。

 白須教授は伏見いきいき市民活動センターと連携して進める学生が主体となって、教職員と一緒に正課や課外で地域社会の課題解決に取り組む実践型プログラム「Ryu-SEI GAP(龍谷大学 政策学部 Glocal Action Program)を、森教授は「地(知)の拠点整備事業(大学COC=Center of Community事業)」の取り組みを説明した。

 後半は参加者が「地域との関わり方」をテーマにしたグループワークが行われ、「地元に無いものを探すより、有るものを生かす方が地域活性化につながる」「藤森地域では『オリジナル盆踊りソング』を作って地域住民が参加している」などの意見が出た。

 戸田紳司実行委員長は「地域との関わり方について多くの意見が出るなど、非常に有意義なイベントになった。今後も継続的に、意見交換して連携できる仕組みをつくっていければ」と話す。

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