京都市伏見区の大岩山の大岩神社(伏見区深草向ケ原町)で9月20日、深草自然再生ネットワークの活動イベント(水路整備編)が行われる。主催は伏見区役所深草支所。
大岩山周辺では、住民と行政が連携して、2007年から不法投棄のゴミ回収活動を行い、14回、延べ1000人が参加して115トンのゴミを回収。山頂付近には展望所の整備も行ってきた。
昨年度は行政と民間が連携した活動イベント「深草まるごとネットワーク」のテーマにも「里山再生」が選ばれ、年間を通して大岩山の歴史や現状調査、倒木撤去、雑木伐採、水路の堆積土砂撤去などの整備活動に取り組んできた。本年度も継続的に整備活動を行っており、今回の整備イベントもその一環。
伏見区役所深草支所地域力推進室の佐藤卓哉さんは、「本年度は6月に清掃活動、7月に竹柵整備を行い、今回が3回目。当日は堂本印象の鳥居周辺の水路に土砂が堆積して、雨が降ると水が溢れるので、水路整備を行う。11月にも一斉清掃を行う予定」と話す。
佐藤さんは「かつて深草は『うずらの里』と呼ばれる自然豊かな里山だった。不法投棄などにより荒れ果てた一帯を、10年かけて少しずつ整備してきた。里山のテーマパーク化の構想も出ており、都市近郊の里山再生のモデルケースとして、次世代に引き継いでいける取り組みにしたい。今回の再生活動イベントにも多くの方に参加していただけたら」と呼び掛ける。
開催時間は14時~16時(受付開始13時30分)。集合場所は大岩神社参道入口付近。