京都・伏見区の宇治川派流で8月12日、伏見万灯流しが開催された。
鳥羽伏見の戦いの犠牲者の慰霊とお盆の先祖供養・家内安全祈念のため、2004年に始まった同イベント。宇治川派流を彩る「伏見の夏の風物詩」として知られる。
今年は鳥羽伏見の戦いから150年という節目の年ということもあり、京橋や蓬莱橋周辺は、例年以上のにぎわいとなった。
当日は18時30分から、馬屋原(まやはら)宏伏見区長ら関係者のあいさつや法要が行われた後、寺田屋浜から「家内安全」「先祖供養」などの文字が書かれた色とりどりの灯籠が、次々と流された。
日没とともに暗さが増すにつれて、流された灯籠の明かりが水面に映え幻想的な光景になり、岸辺や橋上の見物客を魅了した。デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮影する外国人観光客の姿も目立った。
京都市内から来たという女性は「今日は爽やかな風が吹いて過ごしやすく、灯籠流しを堪能できた。赤や青、緑、黄色、白の5色の灯籠が本当にきれいで来て良かった。来年もまた来たい」と笑顔で話す。