京都府大山崎町の天王山夢ほたる公園で6月11日、「大山崎天下取り決戦祭」が行われた。主催は大山崎町と大山崎町商工会。地元の戦国劇団・乙訓戦国つつじがイベントプロデュースで協力している。
ステージには大山崎の「ララン」や「明智かめまるくん」らが登場した
このイベントは「決戦のまち大山崎」を盛り上げようと企画されたイベントで、昨年に続いて2回目。
この日は、大山崎中学の吹奏楽部の演奏からイベントがスタート。戦国をテーマに、「大阪の『居断会』の甲冑演舞」「『羽々斬』の殺陣(たて)ショー」「『乙訓戦国』つつじの甲冑劇」など様々なプログラムが行われ、住民ら3000人が楽しんだ。
メインイベントの「チャンバラ合戦 戦 IKUSA」は、50人ずつが赤組と黄組の二手に分かれ、スポンジ製の刀で戦い、相手方の腕についたボール(命)を落とすチャンバラ合戦ゲーム。
山崎の合戦にちなみ、黄組が「明智光秀軍」、赤組が「羽柴秀吉軍」として、計5回のチャンバラ合戦(団体戦)を行った。最初の合戦では、いきなり総大将の明智光秀役の大西恒(ひさし)さんがボール(命)を相手方に落とされるなど、波乱含みのスタートとなったが、最終的に残った人数が多い明智軍の勝利となった。その後、一進一退の攻防となり、2勝2敗で迎えた最終決戦では、僅差で羽柴軍が勝利。史実通りの勝敗結果となった。
この日は大山崎町の地域活性化をゼミ課題として取り組む、龍谷大学政策学部・深尾ゼミの学生らが考案した「ハートの町・大山崎」をモチーフにしたラスクやドリンクも発表された。
乙訓戦国つつじの甲冑劇では、「本能寺の変」の背景や山崎の合戦に巻き込まれた明智光秀の娘、細川玉(ガラシャ)の苦悩などを描いたオリジナルの脚本で、観客を楽しませた。
午後には、地元大山崎の「ララン」の他、福知山市からは『光秀くんとひろこさん』、亀岡市からは『明智かめまるくん』、宮津市からは『たぁくんとガラシャちゃん』など、明智光秀にちなんだご当地キャラクターも登場して、子ども達を喜ばせていた。
主催の大山崎町商工会の西山正人さんは「乙訓戦国つつじやいろんな方々の協力で、手づくりだが素晴らしいイベントになった。住民の方にも楽しんでいただけたと思う。今後も継続して大山崎の祭りとして定着していきたい」と話す。