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京都・井手町が舞台の映画「神さまの轍」完成披露 町民600人もエキストラ出演

映画「神さまの轍」の舞台挨拶、作道雄監督、岡山天音さん、荒井敦史さん(左から)

映画「神さまの轍」の舞台挨拶、作道雄監督、岡山天音さん、荒井敦史さん(左から)

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 京都府井手町の泉ケ丘中学(井手町井出橋橋ノ本)で5月28日、井手町が舞台の映画「神さまの轍(わだち)」の完成披露会が行われた。主催は井手町地域創生推進室。

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 同映画は、井手町を舞台にロードバイクに打ち込む主人公の若者が、悩みを抱えながらも力強く成長していく過程を追いかけた映画。監督は作道雄さん。主演は荒井敦史さんと岡山天音(あまね)さん。

 井手町は京都府南部に位置する町で、農業が主産業だが、近年は農家人口が著しく減少するなど、地域の活性化が課題となっている。

 今回の映画は、作道さんと親交のある京都産業大学が井手町と連携協定を結んでいる縁で、「全編井出町撮影の映画」が実現した。

 作道さんは「撮影は2016年11月5日~24日に撮影を行った。期間中は、主演の二人も井手町にずっと滞在、町民の皆さんと交流を深めながら撮影を進めていった。今回は泉ケ丘中学など、井手町の固有名詞がそのまま登場するのも特徴の一つ」と話す。

 この日は同中学の体育館で上映会が行われ、町民ら400人が映画鑑賞を楽しんだ。対談形式で行われた舞台挨拶では、「荒井さんと岡山さんは相部屋だった」「町民の方との食事会」「ロードバイクのエキストラの方に気合を入れられた」など、撮影中のエピソードを披露して会場を盛り上げた。

 荒井さんは「僕は埼玉出身で、岡山さんは東京出身。二人とも関西弁のイントネーションには苦労した。ロードバイクは撮影の2ヶ月前から練習したが、ペダルをかけるタイプの自転車は初めてで苦労した」と振り返る。

 岡山さんは「中学生からスタートして成長していく9年間の物語。いろんな葛藤や行き詰まりが、主人公以外の登場人物にも散りばめられている。現在の自分や過去の自分、知り合いなど、様々な人に置き換えて観られる映画」と説明する。

 作道さんは「ロードバイクのシーンは、迫力やリアル感にこだわって撮影した。ドキュメンタリーのような作り方になっているので、いろんな角度から映画に込めたメッセージをすくい取っていただければ」と話す。

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