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京都大山崎のPR動画公開も劣勢 監督も「やっぱり明智光秀は運がない」と認める

ユーチューバーに扮する光秀と仮面女子の楠木まゆさん

ユーチューバーに扮する光秀と仮面女子の楠木まゆさん

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 京都府大山崎町のPR動画の本編ムービーが2月16日、ユーチューブで公開された。

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 これは大山崎町「山崎の合戦」と岐阜県関ヶ原町「関ヶ原の戦い」の古戦場跡のどちらが本当の「天下分け目の地」なのかを競い合うPR対決の一つ。2月1日にPRサイトがオープンして以来、序盤戦では大山崎がリードするなど善戦していたが、16日現在、「大山崎34684対関ヶ原49386」と劣勢は否めない展開になっている。

 今回の対決は「動画の再生回数が勝敗に直結する」というルール。大山崎関係者は「今回の本編公開で一気に形勢逆転を」と期待していたが、今のところ「動画再生回数も関ヶ原が優勢」のようだ。

 両町の本編ムービーの脚本・監督を務めた作道雄(さくどうゆう)さんは「関ヶ原は歴史好きな女の子が、戦場跡でデートしていると不思議なことが起こるという、歴史好きをストレートに狙った作品。一方で大山崎は「山崎の合戦で敗軍の将となった明智光秀がユーチューバー『みつひで』となり、恋のアドバイスをするという、いわば変化球な作品」と特徴を紹介。

 「関ヶ原は戦場がそのまま残っており感情移入しやすいので、自分が受けた感覚をそのまま表現した。大山崎は戦場というイメージでは関ヶ原に負けるので、『明智光秀』『ユーチューバー』『恋のアドバイス』などのキーワードをちりばめて『なんでやねん』というツッコミどころ満載の作品にした」という。

 本編公開後も関ヶ原が優勢なことについては、「やはり光秀の運の無さがここでも出てしまったようだ。持って生まれた運の無さは、ちょっとやそっとでは覆せないことを勉強させてもらった。彼には申し訳ないが、現時点では私の配役ミスだった」と分析する。

 今後の逆転の可能性については、「一つだけ可能性がある。光秀は自分のイメージを払拭(ふっしょく)するためにユーチューバーになった。光秀のイメージを変えてあげるため、大山崎町の人が応援してくれるかどうかに尽きる。そのためにも、もっと彼にツッコんでつっこんでやってほしい」と話す。

 今回のPR対決はネット上で「アンチ天王山」という現象も起きている。 「関ヶ原の熱狂的なファンは『関ヶ原のおかげで大山崎は有名になろうとするなんて厚かましい』という論調で、大山崎を攻撃している。これに対して、大山崎町民は比較的静かだ。大山崎も『天王山』『秀吉』という切り札があるので、反論をどんどんしてみては」と呼び掛ける。

 公開は3月17日まで。

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