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京都長岡京で「防災」テーマの街コン 市の若手職員ら企画、4組のカップル誕生

防災ゲームで盛り上がる参加者

防災ゲームで盛り上がる参加者

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 京都府長岡京市の介護老人保健施設・春風で3月12日、「長岡京市の防災意識の向上」を目的とする街コンが行われた。主催は長岡京市。

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 長岡京市役所若手職員や乙訓消防本部、一般市民らで構成する「市民参画協働政策研究会(協働ワーキング)」のメンバーが、防災訓練への参加の少ない若者世代を対象とした防災啓発の機会として企画した。同施設を運営する医療法人社団千春会(せんしゅんかい)が趣旨に賛同し、会場を無償で提供した。

 この日は長岡京の市民を中心に40人が参加。当初の募集人員を上回る応募があり抽選になった。

 始めに、初心者同士の緊張をほぐしコミュニケーションを取りやすい雰囲気をつくるための「アイスブレーク」として、女性が新聞紙を丸めた棒を持ってたたく防災役、男性がクッションを持って棒を防ぐ役に分かれてゲームを行った。

 続いて5分単位で順番に席を替わっていく「ローテーショントーク」が行われ、参加者が歓談。最初は緊張気味だった参加者たちも、徐々に笑顔を見せながら話をする姿が見られた。休憩時間には、缶詰や防災食などを試食するスペースも設けられた。

 その後、「500人避難している避難所に、ペット連れの家族が来た。その家族を受け入れるか?」「恋人と海に来ている時、ゆっくりとした揺れを感じた。恋人は50メートル先で泳いでいる。知らせに行くか?」などを問う防災ゲームや、タオルやハンガー、ビニール袋などを使った骨折者救助シミュレーションゲームが行われた。

 再び行われたローテーショントークの後、マッチング用紙に意中の人を書き込んで最終発表が行われ、4組のカップルが誕生した。

 クロージングでは、同法人職員で司会進行役を務めた向井弘美さんから、3.11東日本大震災・被災者の「災害があれば、生きること、生き延びることを考えて下さい。そうすれば、必ず会えるときがきます。だから、生き延びてください」(原文ママ)というメッセージが読み上げられ、全員でボーカルグループ「GReeeeN」の楽曲「キセキ」を歌いイベントは終了した。

 向井さんは「行政のワーキンググループからの発案でこのようなイベントができたことや、異なるセクターの有志グループならではのパワーとアイデアが生かされたことは本当に良かった」と話す。「参加者からは『最初は防災まちコンって何?と思って来てみたが、楽しかった。災害時には今日のように誰かと手をつないで対応したい』という感想も頂いた。今日をきっかけに防災意識を高めていただけたら」とも。

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