京都市伏見区の御香宮神社(京都市伏見区御香宮門前町)の参集館で3月11日と12日、伏見百景写真展が行われる。主催は伏見歴史同好会。伏見区役所などが協力や協賛、後援している。
伏見区在住のアマチュア写真家の山本正治さんが、撮影した伏見の風景や行事など220枚を展示する同展。
山本さんは若いころ写真家を志したが「結婚を機に会社勤めを優先し、写真撮影を封印してきた」という。定年を控えたころ頸椎(けいつい)ヘルニアを患い、リハビリを兼ねて町を散策する際に「ただ歩くだけよりも気が紛れる」とコンパクトデジカメを手にしたところ「眠っていた写真への気持ちが再び目覚めたのが、本格的に撮影を再開したきっかけ」と山本さん。
以来、伏見の町をくまなく歩き風景や祭り・行事などを撮影するうちに、徐々に活動範囲も広がり、神社の公式行事のカメラ撮影を任されるなど、伏見の行事には欠かせない存在になってきた。
今回の写真展について「今年から来年にかけて、大政奉還や鳥羽・伏見の戦い150周年という、京都や伏見の分岐点になった行事が続く。この機会に、伏見の魅力を再発見できる場を作りたかった。そのために、全ての写真に解説を添え、伏見にまつわる音楽を流すなどの工夫もした」という。
「自分自身で歩きながら撮影して感じたことだが、伏見に住んでいても意外と知らない景色や行事がある。伏見の良さや素晴らしさを、写真に残すとともに、次世代に伝えていけたら」とも。
開場時間は10時~17時。