2017年1月1日、京都市伏見区の御香宮神社(京都市伏見区御香宮門前町)は晴天に恵まれ、初詣に訪れる参拝客で賑わった。
御香宮神社は、平安時代の862年に境内から香の良い水が湧き出たことから清和天皇により「御香宮(ごこうぐう)」と名付けられた。豊臣秀吉の伏見城築城の際には、城中に鬼門よけの神として勧請(かんじょう)され移動。後に徳川家康によって1605年に元の場所に戻されるなど、時の権力者とも密接な関係を持ってきた。現代でも、伏見九郷の総鎮守として多くの信仰を集める。
御香宮神社禰宜(ねぎ)の三木善隆(そうぎよしたか)さんは「2016年は熊本や鳥取の地震など大きな災害に見舞われた年だった。一方でリオ五輪では日本選手の活躍が目立つなど、明るいニュースも印象に残った。2017年は酉年。空を駆け巡る鳥のように、皆さんが目的に向かって羽ばたける年になるようにお祈りしています」と話す。
御香宮神社は1月1日~1月15日の期間、「長建寺」「藤森神社」「乃木神社」「大黒寺」などの神社仏閣と共同で「伏見五福めぐり」を行う。
5つの社寺を巡って色紙に朱印を集めて完成させると、先着2000人に「干支の土鈴」が進呈される。
日時:2017年1月1日~15日の9時~16時
料金:各社寺 朱印300円・色紙1,000円(初めに参拝する社寺で購入)