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京都・中書島の商店街で紅白歌合戦 「いつかはジュリーをゲストで」

中書島紅白歌合戦のポスター

中書島紅白歌合戦のポスター

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 京都市伏見区中書島の商店街にある「延歌スタジオ 歌基地」(京都市伏見区西柳町 )で12月11日、「第3回中書島紅白歌合戦」が行われる。主催は中書島まちおこしフェニックス委員会。

盛り上がる中書島紅白歌合戦

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 京阪電鉄中書島駅前の商店街「中書島繁栄会」は、昭和の初期までは花街だった場所で、レトロな銭湯や花街だった当時の建物を使用したスナックなどがあり、個性的な商店街として知られる。

 一方、地域の高齢化が進み商店街もかつての活気がなくなるなど、中書島の活性化は大きな課題となっている。4年ほど前から「昭和の色濃く残る中書島を若い人たちに知ってもらおう」と、商店街の店主らが中心になって月に一度の飲み会を開催。京都市の出町地域で活動する若者が参加するなど輪が広がっていった。

 月に一度の飲み会「Standing,Drinking 月一」を主催する「きたせ昆布老舗」店主の北澤雅彦さんは「忘年会をやろうという話になり、歌好きが多いので紅白歌合戦を企画した。商店街の老舗のカラオケラウンジに相談したところ、快く受けていただいたので、毎年12月に開催している」と話す。

 例年、80人ほどが参加して、ドレスコードという「昭和歌謡をほうふつさせる衣装」を身に着けて熱唱する。「1回目よりも2回目の方が若い人が増えた。演歌歌手のキャンペーンをやるなど、本格的なステージがある会場で歌えるのが若い人には刺激のようだ」とも。

 会場の「延歌スタジオ 歌基地」は、22年間営業している老舗のカラオケラウンジ。地域の住民やサラリーマンの憩いの場所として愛されている一方、月2回の演歌キャンペーンイベントを行うなど、若手演歌歌手を応援する場としても機能している。

 店主の大江寛(ゆたか)さんは「演歌キャンペーンイベントは18年前からやっている。これまで行った回数は約300回。ここで歌ってNHKに出演するなど、活躍している歌手も多い」と話す。

 紅白歌合戦については「中書島を活性化したいという趣旨に賛同して一緒に開催している。普段商店街であいさつを交わす人たちや若い人たちが、花魁(おいらん)やチンドン屋などユニークなコスチュームを身に着けて楽しそうに歌う姿を見ると、驚きもあるが純粋に感動する」という。

 北澤さんは「中書島の活性化を目的としてスタートしたが、老若男女が純粋に歌やお酒を楽しむ場として、SNSなどを通して口コミで広がり東京からの参加者もいる。人が出会って輪が広がっていく場として今後も続けていきたい。いつかは大ファンのジュリーをゲストで呼びたい」と意気込む。

 開催時間は17時~23時。参加費は3,500円(学生は2,500円)。カレーの食べ放題とアルコールを含むドリンクの飲み放題が付く。未成年者は要保護者同伴。先着申し込み順で、定員に達し次第締め切り。申し込み・問い合わせはメールで受け付ける。

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