京都・京セラ美術館(伏見区竹田)と城南宮斎館(伏見区中島)で9月10日から、「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼文化の風景~」が開催される。
9月9日は、同展に先駆け城南宮の拝殿で多数の来賓の前で祝いの舞として、厳かな雰囲気の中、いちひめ雅楽会による五節の舞と東遊が披露された。
同展では、794年の平安建都以来、京都で形成された宮廷文化、中でも即位式や大嘗祭(だいじょうさい)などの一連の儀式、大礼に関する貴重な資料約60点を展示する。
城南宮斎館に展示している大正天皇の即位式が行われた紫宸殿と南庭の模型「大正御大礼模型」や、京セラ美術館に展示されている「明正天皇宸翰」「明正天皇和歌色紙」「木造東福門院坐像」など見どころは多いが、中でも即位式の様子が詳細に描かれている「東山天皇御即位図屏風」は「外部に出ることはめったになく、京都では初めての展示でこの機会にぜひ見ていただきたい」と同展実行委員長の所功さん。
京セラ美術館=9月10日~11月13日。開館時間は10時~17時(受付は16時30分まで)。城南宮=9月10日~10月23日。開館時間は9時~16時30分(受付は16時まで)。以上、入館無料。