特集

伏見・乙訓の教育特集「起業家精神で地域をデザイン」する「京都すばる高校・起業創造科」

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 京都すばる高校(京都市伏見区向島西定請)は、1984(昭和59)年に京都府立商業高校として開校した商業に関する2学科(起業創造科、企画科)と情報に関する学科(情報科学科)を有する府立高校。2019(令和元)年より文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(プロフェッショナル型)」の採択を受けている。

 起業創造科は、文科省の事業指定と同じ年に新設された学科。「ビジネスの分野で新たな価値創造ができる人材」「時代の変化に柔軟に対応できる人材」の育成を目指し、ユニークな学びの場を展開している。

 今回、3年目を迎え全学年が揃った起業創造科の取り組みや魅力について、同学科長・河野翔太教諭と広報担当・小川建治教諭に話を聞いた。


最大の魅力は「外部講師」と「地域の協力企業」から学べるリアルな実学

ー まず起業創造科の理念や目指すことについて聞かせてください

小川教諭 起業創造科では、「1. ビジネスの視点から京都(地元)の課題を発見」「2. 発見した課題を『じぶんごと』としてとらえ、考えられる人の育成」「3. 多様な価値観や背景を持つ人を巻き込んで『みんなごと』としてとらえ、チームで新しい成果を出せる人の育成」を基本理念としています。何事にも当事者意識を持ち、探究力、論理的思考力、協働力を持つ人材育成を目指しています。

ー 学科構成、カリキュラムについて教えてください

河野教諭 基本的な構成は各学年3クラス。1年生=81人、2年生=104人、3年生=101人が在籍しています。まず1年生はビジネスにおける基礎知識を身につけ、リアルなお金の仕組みを学ぶことで、起業家・社会人としての土台づくりを行います。2・3年生の「起業マネジメント」では、「かっこいい大人から学ぶ」をテーマに、月に一度起業家を外部講師としてお招きしています。また地元企業や複数の大学と連携しており、幅広い分野の方々から知見を得る場を設けています。


ー 2・3年生の「起業マネジメント」の授業内容について詳しく教えてください

河野教諭 「京都の未来のために起業創造せよ」という共通テーマを設定し、企業から提示された課題に対し高校生がチームでリサーチや起業提案を行うことにより、マネジメント力を向上させる科目です。

起業創造科では「正解がない」ビジネスシーンに立ち向かえることを重要視しています。外部講師の方のリアルな起業や実社会での体験談は生徒にとって大きな気付きを与えてくれ、社会課題を考えるワークショップは瞬間的な判断力や課題解決力を養ってくれます。


 

ー 学科で学ぶ生徒の反応や成長についてはいかがでしょうか?

小川教諭 カリキュラムの学びを通して、「勉強する理由」を理解する生徒が増えました。言うまでもなく学業は生徒にとって重要なことですが、「なぜ学ぶのか」という理由を理解するのとしないのでは大きな差がでます。内発的に勉学に取り組む生徒の成長力には我々も驚かされます。まさに本学科が掲げる「じぶんごと」「みんなごと」の理念が、生徒に伝わっている成果だと感じます。

 従来の「学校教育」という固定観念を超越した取り組みを実践している同学科。「起業家精神」「価値創造」というキーワードは、地域や企業と学校が協働した新しい人材育成のあり方を示しているのかもしれない。

 伏見経済新聞では、シリーズで同学科の取り組みを取材する予定だ。 

 

 

 

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