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向日市に京都初の起業家シェアハウス 中古社宅跡をリノベーション

キリンビールの社宅跡をシェアハウスとしてリノベーション

キリンビールの社宅跡をシェアハウスとしてリノベーション

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 彩ファクトリーが運営を行う京都初のコンセプト型起業家シェアハウス「Fespa京都」(向日市寺戸町乾垣内)がオープンして5カ月を迎えた。

シェアハウスラウンジでの情報交換

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 同社は、約40年前に建築されたキリンビールの社宅跡をシェアハウスに改装。リノベーションは地元乙訓エリアを基盤とする家づくり専門企業のリヴが担当した。

 同シェアハウスは「起業」をテーマに、ターゲットごとにコンセプトを据える。起業済みの人には「京都での人脈を広げたい」「経営者仲間を増やしたい」、これから起業する社会人には「起業の成功確率を高めたい」「会社員としてさまざまな知見に触れてレベルアップしたい」、学生には「就職活動前にお手本となる社会人と触れ合いたい」「ビジネススキルを学んで就活で有利になりたい」など。前向きな人が集うことに重きを置いている。

 全27部屋で、5月10日現在で18部屋が入居契約を済ませている。阪急電車東向日駅から徒歩20分の高台にあり、交通の便が良いとはいえず、家賃も向日市の同規模のマンションに比べて少し高めの設定だが、入居者の水谷寿平さんによると「費用対効果は高い」。「起業家だけではなく、社会人、学生、外国人などが同じマンションに暮らし、同じベクトルの上で生活しているので、この場所で何かを学ぶ姿勢が出来上がっている」という。

 同シェアハウスでは、住人専用フェイスブックグループでコミュニケーションを活発にする工夫や、毎月お互いの目標を共有する会、スキルアップセミナーや事業アイデアディスカッション大会などのビジネスイベントや勉強会も開かれる。京都大学の斎藤さん、立命館大学の木村さんは同シェアハウスで出会いITベンチャー企業の立ち上げを準備しているという。

 同社の内野匡裕社長は「今後シェアハウスはコンセプトの数だけ、趣味の数だけ誕生するのではないか」と期待を寄せる。

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