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伏見で商店街を巡るツアー 商店街7カ所が魅力発信

ツアーガイドの北澤さん

ツアーガイドの北澤さん

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伏見エリアで6月11日、伏見7商店街巡りツアーが行われた。主催は「まいまい京都」(京都市右京区太秦中山町29)

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中書島繁栄会、柳町商店街、竜馬通り商店街、油掛商店会、納屋町商店街、風呂屋町商店街、大手筋商店街で構成する「伏見7商店街」。

当日の案内ガイドは、創業100年以上の老舗昆布店「伏水きたせ昆布老舗」四代目店主の北澤雅彦さんが務めた。子どもの頃から伏見の7つの商店街を庭がわりとして育ち、それぞれの商店街をつなげるパイプ役だ。

ツアーには18人が参加した。北澤さんによると「中書島や柳町はかつて花街(かがい)だった場所で、今でも当時の建物を使ったスナックや、映画のロケ地となった場所が残る商店街」という。

龍馬通り商店街では土産店店主の南条良夫さんが、商店街や中書島の歴史を説明した。南条さんは「寺田屋や南浜に近いこの通りはかつて龍馬も歩いた道。25年前に商店街が法人化した際に龍馬通り商店街という名前になった。日本で人名をつけた商店街はここが初めてでは」と話す。

ツアー一行は油掛商店街にある駿河屋の本店に立ち寄った後、納屋町商店街を歩いた。北澤さんは「納屋町商店街は伏見の台所と呼ばれた場所で、伏見の住民だけでなく奈良からも買い物客が来てにぎわった。かつては道幅も狭く、買い物客の多い年末年始などは通り抜けるのに1時間以上掛かった。今でも川魚専門の鮮魚店やメロンパンの有名なパン店などがあって、観光客にも人気」と話す。

風呂屋町商店街を経て最後の大手筋商店街では、「京都の鯖ずしは昆布を使うが、伏見では使わない」「大手筋商店街には銀座発祥の地の石碑もある」などの話を聞いてツアーは終了した。

北澤さんは最後に「商店街は店主や店員と会話をしながら買い物するのが日常。そうやって地域のコミュニティーが構築されてきた。年々、商店街の専門店が減ってしまいひとつの商店街だけでは買い物が完結しないケースが挙げられる。だからこそ7つの商店街が互いに協力することで、伏見の買い物の場としての役割を果たしていきたい。地元の方や観光客の皆さんにも、商店街ならではの買い物の魅力を感じてもらいたい」と話す。

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