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京都・大山崎で「天下取り決戦祭り」 火縄銃演武や戦国演劇で盛り上がる

丹波亀山鉄砲隊による古式火縄銃演武

丹波亀山鉄砲隊による古式火縄銃演武

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大山崎町の天王山夢ほたる公園(大山崎町字円明寺小字松田)で6月12日、「大山崎天下取り決戦祭り」が開催された。

乙訓戦国つつじによる、天下分け目の合戦にまつわる人物ドラマを描いた「山崎合戦劇」

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会場となる同園は1582年7月2日(旧暦6月13日)の山崎の戦いで、羽柴秀吉軍と明智光秀軍が対峙、激突した場所。現在は公園として整備されている。名前にある「天王山」は大山崎町にある山で、山崎の戦いでは、この山を制した方が天下を取ることになるとして「天下分け目の天王山」といわれ、その後のスポーツの重要な試合などの比喩として使われている。

当日は、さまざまなゲームやプログラムが行われ、地元の名産品の販売ブースや甲冑(かっちゅう)試着のコーナーなども設けられた。

プログラムの一つ、丹波亀山鉄砲隊による古式火縄銃演武では、江戸時代の火縄銃を使った実演(火薬のみの試技)が行なわれた。地元の親子連れは「火縄銃の迫力ある大音響にびっくりした。数千挺もの銃声が鳴り響いた合戦では、すごい音だったのだろう。住民の人たちは怖かったと思う」と話す。

イベントステージでは、戦国劇団「乙訓戦国つつじ」による、天下分け目の合戦にまつわる人物ドラマを描いた「山崎合戦劇」も披露された。長岡京市、向日市、大山崎町の乙訓地域を中心に、関西各地、愛知県、岐阜県などのメンバーで活動する同劇団は、イベントや祭りで戦国時代の物語を演じている。

 長岡京市出身という代表の大西恒さんは「今回の祭りは、山崎の戦いがあった場所に住んでいる人たちの長年の夢だった。この祭りに参加できて本当にうれしい。祭りを通して、大山崎や乙訓の歴史や良さを伝えていきたい。もう一つの夢である大河ドラマ誘致の実現にも署名活動などで協力していきたい」と笑顔で話す。

ステージでは「戦国好き芸人集団“六文ジャー”」による歴史トークショーも開かれ、会場は笑い声と歓声に包まれた。

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