伏見にあるライブハウス「たまりBAR」（伏見区深草西浦町）で5月28日、元チェッカーズのベース、大土井裕二（おおどいゆうじ）さんがライブを行った。

元チェッカーズ大土井裕二さんとファンでライブ主催者の門美佐さん（写真＝佐藤康男）

　昨年に続いて伏見でライブを行った大土井さん。昨年は約120本のライブを行い、今年は約90本のペースでライブ活動を行っている。

　京都では2016年は同会場のほか、向日市にあるライブハウス「second rooms」などでライブを5回ほど予定する。そのライブを主催しているのは、大土井さんのファンの門 美佐さん。大土井さんが本格的に個人でのライブ活動を始めた2013年に、自分が住む向日市でのライブハウスができないかをメールで打診。その熱い思いに大土井さんが応え、ライブが実現した。

　「ある町で私と同じような形でライブを実現したファンがいて、だったら京都は私が大土井さんの人柄や音楽を知ってもらう役割になれないかと思い動きだした。自分が住む町でライブを実現したかった」と門さんは語る。現在、大土井さんのライブは門さんと同じように全国でファンが主催する形で広がりを見せている。

　大土井さんはチェッカーズの楽曲、「I LOVE YOU SAYONARA」や「LOVE'91」を作曲したヒットメーカー。この日は代表曲に加えオリジナル曲、カバー曲、セッション、MCで会場に集まった観衆を沸かせた。

　来場者の一人は、「昔からのチェッカーズのファンだが、昔は大土井さんのファンではなかった。京都でまさか、このような距離感で会えるとは思わず、今は彼のファンになってしまった」と笑いながら話していた。

　大土井さんは、「やはり、このような場をもらってわれわれミュージシャンは輝ける。大土井のファンは変わっているのか、全国に呼んでくれる。週末はほとんど旅をしているが、それが今のリズムで心地よい」と、ファン主催のライブ開催を喜ぶ。