伏見桃山のeスポーツ専用施設「e-sports base e32」(京都市伏見区観音寺町)で8月26日・27日、京都府で初となるVALORANT(ヴァロラント)大学対抗戦「KEST VARORANT」が行われた。主催はe-sports base e32とTeam Function Kyoto。後援は京都府と京都市、長栄(下京区)。
「eスポーツの未来のオリンピックメダリストを出す」「楽しさや文化を広め、伏見をeスポーツで活性化する」などをコンセプトに掲げて運営する同施設。今回の大会開催もその一環。
大会は、同志社大学から2チーム、龍谷大学、京都工芸繊維大学の4チームが参加。敗者復活戦があるトーナメント戦のダブルエリミネーション方式で優勝を争った。
両日、実況解説を交えたユーチューブで生配信を行うなどして大会を盛り上げた。26日に行われた第1試合では、同志社大1-京都工芸繊維大、龍谷大-同志社大2の組み合わせで対戦。続く第2試合では、勝ち上がった同志社大1と同志社大2が、初戦に負けて後がない京都工芸繊維大と龍谷大が戦い、同志社大1と龍谷大が勝利。連勝した同志社大1は決勝進出が決定、連敗した京都工芸繊維大はこの時点で敗退となった。
翌27日に行われた第3試合では、1勝1敗同士の同志社大2と龍谷大が初戦に続いて再戦。2-1で勝利した龍谷大は決勝進出が、連敗した同志社大2は敗退が、それぞれ決定した。
決勝では敗者復活戦からの連勝で勢いに乗る龍谷大が2-0で同志社大1に勝利し、見事、優勝に輝いた。優勝チームには、京都府知事賞と中村ローソク(竹田三ツ杭町)が製造した和ろうそくの優勝トロフィーを贈呈。MVPプレーヤーの農本翼さんには京都市長賞を贈った。
大会実行委員長でe-sports base e32を経営するL&P(向島津田町)の長田栄臣社長は「京都で初となるオフラインでのvalorantの大学対抗戦だったが、予想を上回るレベルの高さに驚いた。大会スタッフからも『めちゃくちゃうまい』と声が上がるなど、想像以上に盛り上がった。スタッフとして参加してくれた京都翔英高校の生徒の皆さんにも感謝。次は、小学生や中学生、高校生、専門学校生の大会も考えたい」と意気込む。