伏見のコミュニティーFM「FM845」が8月23日、「つながる」をテーマにした月額制コミュニティーサービス「ラジオぷらす ココロツナグK」を始めた。

　1995（平成7）年開局の同局。伏見や京都在住のパーソナリティーが数多く出演し、「演歌と歌謡曲などの懐メロを中心とした番組構成」など、地域密着型のユニークな番組づくりで知られる。24時間365日放送しており、パソコンやスマホでも手軽に聴けることから、全国にリスナーを抱える。

　懐かしい曲中心の番組構成や同世代のパーソナリティーが多いことなどから60歳代以上のリスナーが多く、「番組を通じてリスナーとパーソナリティーのつながりが深い」という同局。営業制作の宇佐美美希さんは「年代的に孤独を感じているリスナーの方が一定数いらっしゃる背景もあり、2年ほど前から、『ラジオにはもっとできることが多いのでは？』と局内で議論を重ねてきた。リスナーからは『もっとパーソナリティーィのことが知りたい』『気の合うリスナー同士が交流できるコミュニティーが欲しい』という声もあり、『ラジオ局とリスナーのコミュニティーづくり』を念頭に組み立てたのが今回のサービス」と紹介する。

　会員になると、LINEを使ったコミュニティーに参加できる。LINEでは、オープンチャット機能を使った最新情報や写真、動画を送信。リスナー会員からもメッセージや写真等をアップして、シェアできる。会員限定のライブトークの生配信も行う。その他、昔の交換日記のようなイメージで、直筆でのやり取りする交換ノート、懇親会、バスツアー、ZOOMを活用したランチ会などを行う。

　パーソナリティー兼制作の葛山知佳子さんは「当局の自慢の一つは、気持ちの良い人と人のつながり。リスナーの皆さんとも、心と心をつなぐコミュニティーを作っていきたい。電話での問い合わせでは、スマホの使い方やカード決済に不安を抱える方もいらっしゃるが、私たちがサポートするので慣れない方も、ゆっくり挑戦していくきっかけにしてほしい。人とのつながりを実感しながら、ラジオを通じてもっと心豊かな毎日を送っていただけたら」と呼びかける。

　会費は月額1,000円。別途メンバーペイのシステム利用料として月100円が必要。年間まとめ払いは1万605円。